神楽坂、しっとり大人の和食グルメ巡り。かつては文豪も多く暮らし、趣ある石畳の小道や料亭には今も花街の風情が残る、神楽坂。和食、洋食を問わず、魅力的な店も数々。そろそろ「おとなの週末」としても腰を据えておすすめ店を紹介したいところ。そんなわけで、しっかり歩いて神楽坂の魅力探ってきました。
画像ギャラリー神楽坂自由自在!食べてよし、呑んでよしの和のお店 厳選7店
酒ト壽(海鮮料理/神楽坂から徒歩5分)
神楽坂を挟んで毘沙門天善国寺の対面あたりの細い路地(隙間?)を入ると、築70年ほどの古民家を改装した味のある構えが見えてくる。コンセプトは明確。“酒と魚”。毎日築地や大分など産地直送で届くその日の魚介を、率直に勢いのあるままに出す。
スタッフは皆若く、活気ありだ。素材に対する自信もあろうが、どの料理も出し惜しみなく豪快。刺し、肴、煮、焼、揚、〆と幅広い品書きも酒飲みには実にうれしい。そうそう、酒も味わいの柔らかなマルエフ生(ビール)や全国津々浦々の純米酒が心憎い塩梅で揃っている。人気の日替わりの活き造りは数量限定早い者勝ちなので、気になる向きは早い時間に。
写真:オコゼの活き造り 1980円
この日届いたオコゼの活き造り(1980円)。カウンター席の目の前でピチピチしたまま捌いていく様子は豪快で迫力満点。皮目を引いた部分も含めて一尾まるごと。新鮮、プリップリで旨い。奥はお通しの活き車エビ。頭は塩焼き、身は生のまま。これだけで飲める!
[TEL]03-3267-3355
[営業時間]17時(土16時)~23時半
[休日]日曜日・祝日
[座席]カウンター14席、テーブル8席、座敷22席 計44席/全席喫煙可/カード可/予約可/お通し300円
[アクセス]地下鉄東西線ほか飯田橋駅B3出口、神楽坂駅1番出口から徒歩5分
カド(日本料理/神楽坂から徒歩3分)
縁側のある古民家の座敷で、朱塗りの膳でいただく料理と酒がいい。開け放った縁側からは自然な風が入ってくる。とはいえ料理に必要以上の気取りはなく、季節が感じられる素朴さもいい。
骨までバリバリいけるうずらのたれ焼きもいいし、へしこの柿の葉寿司も、〆に胡椒茶漬けなんて選択肢もいい。寄り添う日本酒が当然旨い。
[TEL]03-3268-2410
[営業時間]11時半~14時LO、17時~23時(料理22時LO、飲み物22時半LO)
[休日]無休
[座席]座敷20席、テーブル(別室)12席 全32席(他に立ち飲みスペースあり)/分煙(テーブル席禁煙)/カード可/予約可/サ・チャージなし
[アクセス]地下鉄東西線神楽坂口から徒歩3分 ※ランチタイム有
藤九郎屋(日本料理/神楽坂から徒歩4分)
最高の食材と究極な仕事――それが目指すところという仕事には妥協無し。京都の黒毛和牛専門店から届く和牛、鮮魚、季節の野菜。
仕入先も多岐にわたる。その仕事には前菜である豆皿ですでにハートを掴まれるはず。盃に盛られた9種の小鉢は見た目も美麗。一つひとつ、調味料まで丁寧に仕事がされている。ダシまで余さずに味わいたい。
[TEL]03-6228-1784
[営業時間]11時半~13時半LO、18時~22時LO
[休日]日曜日
[座席]カウンター8席、個室8席 計16席/全席禁煙/カード可/予約可/お通し豆皿1800円
[アクセス]地下鉄東西線神楽坂口から徒歩4分
焼き鳥とワイン YAKITORI 葵(焼き鳥/飯田橋駅から徒歩5分)
炭火で丁寧に焼かれた焼き鳥は、どれも噛めばふっくらと柔らかくジューシーで、炭火独特の香り、鳥の旨みが口に広がる上品な味わい。路地裏の地下ながら、ワインはもちろん日本酒、焼酎も揃い、実に使い勝手の良い店だ。
[TEL]03-6457-5974
[営業時間]17時〜23時LO(土22時半)
[休日]日曜日・祝日
[座席]カウンター8席、テーブル席14席 計22席/お通し300円/カード可能/分煙
[アクセス]地下鉄東西線ほか飯田橋駅B3出口より徒歩5分
焼鳥 駒安(焼き鳥/飯田橋駅から徒歩3分)
「普通の体で、すごく美味しいです」と時岡さん(小栗横丁の「トキオカ」の店主)もおすすめする、大衆的な老舗焼き鳥屋。夕方の口開けとともににぎわう。焼き鳥は丁寧な仕事でどれもしみじみ旨いし、早い時間なら希少部位も。ピリ辛の牛すじ煮込みも旨し。
つくね 190円、正肉とハツモト 各170円、しし唐 140円
[TEL]03-3260-3549
[営業時間]17時半〜23時半(23時LO)
[休日]日曜日・祝日
[座席]カウンター7席、テーブル20席 計27席/サ・お通しなし/カード不可/喫煙可
[アクセス]地下鉄東西線ほか飯田橋駅B3出口より徒歩3分
神楽坂OSAKAきっちん。(鉄板焼き/飯田橋駅から徒歩5分)
『熱海湯』近くにある、関西風の鉄板焼き店。海の幸、山の幸は焼かれる様を見るのも美味しく、さらに一品料理も充実。しかもリーズナブル。それらで満腹にせず、〆にはお好み焼きをぜひ。ふわりと軽く、1枚ペロリといける美味しさだ。
[TEL]03-6457-5974
[営業時間]17時〜24時(23時LO)
[休日](日・月が連休の場合は月が休)
[座席]カウンター10席、テーブル席16席 計26席/サお通しなし/カード可/分煙
[アクセス]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩5分
肉寿司 神楽坂 みちくさ横丁店(肉寿司/飯田橋駅から徒歩1分)
熊本県産の馬肉や和牛を使った握り寿司や刺身が、ボリュームたっぷりに堪能できる人気店。酒のアテとなる創作料理も揃い、居酒屋的楽しみ方も可能だ。また神楽坂では珍しく、明け方近くまでの営業もうれしいかぎり。
[TEL]03-3260-6789
[営業時間]17時〜翌5時(日・祝16時〜24時)
[休日]無休
[座席]カウンター6席、テーブル席15席 計21席/お通し200円/カード可/喫煙可
[アクセス]地下鉄東西線ほか飯田橋駅B3出口より徒歩1分
魚串さくらさく (魚介/神楽坂駅から徒歩4分)
串ものといえば、まずは肉を連想するが、ここは看板のとおり魚介類をひと口サイズで楽ませる店。築地で仕入れた新鮮な魚介を、店でひと串一串、丁寧に打って提供している。
ただ魚を串焼きにするのではなく、味付けや調理方法を魚の特徴ごとに工夫して出すため、1本1本がバラエティ豊か。自家製のつけだれや味噌で丁寧に仕込まれた旨串は子どもからお年寄り、外国人までもファンになる味だ。メニューは常時40種ほど。さっぱりめの焼き串から揚げ物串、創作串まで、白・赤の両方のワインで楽しめる。
[TEL]03-5206-8547
[営業時間]月曜日~土曜日:16時~24時、日曜日・祝日:12時~23時
[休日]不定休
[座席]4人×5卓、2人×4卓 計36席/全席喫煙可/カード可/予約可/お通し代なし
[アクセス]地下鉄東西線神楽坂駅2番出口から徒歩4分
季彩や ひで(郷土料理/神楽坂駅から徒歩2分)
愛媛、そして宇和島の海や大地、それが透けて見えそうな新鮮で活きのいい和食が味わえるのがこちら『季彩や ひで』だ。店主の大西英樹さんが「知り合いの繋がりだけで仕入れる」という食材が生きている。まずはお造り。
現地の魚屋さんから釣り物を選んで送ってもらうという魚は、「身がいかってる」と言うように、石鯛、きびなご、アジ……と、ピカピカで弾けんばかり。地元のご夫婦2人で作られる名物のジャコ天は、新鮮な魚の風味がして味が濃い。媛っ子地鶏の刺身は、まったく臭みがなく部位ごとに味わいの違いがくっきり。居酒屋とは一線を画したその皿は、勢いに溢れ、どれも和の醍醐味に満ちている。
[TEL]03-6265-3778
[営業時間]17時半〜23時(LO22時半)
[休日]日曜日
[座席]カウンター10席、テーブル18席 計28席/禁煙/予約可/カード可/サなし
[アクセス]地下鉄東西線神楽坂駅1番出口から徒歩2分
酉玉 神楽坂店(焼き鳥/神楽坂駅から徒歩4分)
東京・白金に本店を構える、希少部位と内臓に特化した有名店「白金 酉玉」の技術を受け継いだ店。串以外には、無添加無農薬にこだわった野菜や、全国各地から取り寄せる銘酒も多数取り揃える。神楽坂の裏路地ににひっそり佇む店構えも、大人好みの名店だ。
[TEL]03-6457-5131
[営業時間]17時〜24時(23時LO)
[休日]無休(市場休場臨時休業あり)
[座席]24席 カード可/予約可/お通し540円
[アクセス]都営大江戸線牛込神楽坂駅A3出口から徒歩2分、地下鉄東西線神楽坂駅1番(神楽坂口)から徒歩4分
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