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会津鉄道、人気の駅長ネコとソースカツ丼の旅/2017年撮影

 先日、テレビ番組の撮影に参加して会津鉄道に行ってきました。
 会津鉄道は福島県の西側、奥会津を走るローカル線です。2017年4月からは、東武鉄道の浅草駅から会津田島駅まで特急列車「リバティー会津」が1日4往復走る便利な路線になりました。
 山里の景色をのんびりと楽しめる会津鉄道です。茅葺の屋根の駅「湯野上温泉駅」には足湯があって旅の疲れを癒せます。足湯のあとは駅で甘酒がおすすめ。すごく濃い甘酒と漬物でほっとします。しかも値段が100円! おもてなし価格がうれしいです。
 会津鉄道の名物は「芦ノ牧温泉駅」の駅長ネコ、2代目駅長ネコになった「ラブ」長毛で愛くるしい姿で乗客を見送っています。ただし、そこは気まぐれなネコのこと。駅の奥で寝ていることもあって、見られるか否かは運次第。駅でくつろいで待ってください。
 今回の旅の目的のひとつは「牛乳屋食堂のソースカツ丼」。
 大正14年の鉄道開業とともに牛乳屋を初め、集まる人のために食堂を始めたという由緒あるお店で、遠くから食べに来る人もいて賑わっています。私も会津鉄道撮影の間に食べに行っています。人気メニューは半ラーメン+ミニカツ丼+小鉢+もちろん牛乳の牛乳屋ミニセット(1000円)、牛乳屋食堂を堪能できます。今回は駅弁の番組だったのでカツ丼弁当を作ってもらって列車へ。できたてでなくても、肉が柔らかく甘くてフルーティな酸味のあるソースがおいしい弁当でした。
 あと、取材中にこっそりと買ったのがお土産用のカツ丼ソースです。これは、継ぎ足して使っている店のソースを再現したもの。さすがに店の味と同じというわけではないのですが、自宅で使ってみると甘さや酸味のしっかりした味で、今日はがっつり食べたいというときにぴったり。クセになる味わいでした。
 会津鉄道の名物列車、お座敷車両とオープンな窓を持つトロッコ列車を連結した「お座トロ」で駅ネコとソースカツ丼を楽しんでください。

<会津鉄道>
栃木県の県境に近い会津高原尾瀬口駅と会津若松に近い西会津駅(会津若松まで乗り入れ)を結ぶ第3セクターのローカル鉄道。会津高原尾瀬口駅~会津田島駅間は電化されていて東武鉄道、野岩鉄道からの乗り入れの電車が走る。会津田島駅~西若松駅間は非電化でディーゼル車が走る。元はJR会津線で当時は西若松駅から会津滝ノ原駅(現在の会津高原尾瀬口駅)までの行き止まり路線だったが野岩鉄道開業によって東武鉄道と繋がった。

会津鉄道名物の「お座トロ」列車、休日を中心に運転。車窓からは渓谷やダムの風景を眺められる。
会津鉄道のアイドル、芦ノ牧温泉駅の2代目駅長ネコ「ラブ」、カメラで追い回すとかわいそうなので撮影禁止になっている。目に焼き付けよう!
湯野上温泉駅の甘酒、濃厚でおいしい。100円のおもてなし価格。

牛乳屋食堂のおかみさん! 明るく出迎えてくれる。
<牛乳屋食堂>
会津鉄道芦ノ牧温泉駅からすぐ
11:00~15:00、17:00~20:00 水曜定休
☎0242-92-2512
http://www.gyunyuya.jp/index.html

今回取材したソースカツ丼弁当。
半ラーメン+ミニカツ丼+小鉢+もちろん牛乳! 一番人気の牛乳屋ミニセット。
お土産用カツ丼ソースもおいしい。

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”。初めて鉄道写真を撮った小学生のころから約50年。鉄道カメラマンなのに、列車に乗ると走るシーンを撮影しにくいので、撮影の8割はクルマで移動。そんなワケで1年のかなりの期間をクルマで生活しています。ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。

 主な著作に「富士鉄」(講談社)「新幹線ぴあ」(ぴあMOOK)「鉄道ムービー入門」(玄光社)「ひつじがすき」(山と溪谷社)など多数、映像集に「感動の美景鉄道」(MAXAM)「日本の新幹線・特急」(シンフォレスト)など、担当番組に「素晴らしき日本・鉄道の旅」(BS-TBS)など

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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