ビールとともに楽しみたい、アメリカンピザ
アメリカンピザの調査は編集・戎さん(以下戎)とライター松岡芙佐江(以下松)が担当しました。
松「アメリカンピザは、ふっくらした生地にチーズとトッピングがたっぷり。いわゆる“普通のピザ”、馴染み深い味と食感だと感じました」
戎「直径40㎝のサイズは、日本人の感覚としては規格外でしたけどね。カット売りが多いのも特徴だと思います」
松「それと、ナポリピザが薪窯(まきがま)で高温・短時間で焼くのに比べて、電気式オーブンが主体で、温度を高くしすぎず長めに焼く店が多かったです」
戎「そうですね。ところで、日本に初めて本格的ピザを伝えたのは六本木にある『ニコラス』という説があります」
松「六本木から福生(ふっさ)に移転したという『ニコラ』に行ってみましたが、こじゃれたレストランでした。昔は、ピザがちょっとオシャレな食べ物だったんでしょうね。やはり厚めの生地にチーズとトッピングがどっさりとのっていました」
戎「アメリカンピザのトッピングといえば、ペパロニですね。『045 pizza MYRO』に『HOBGOBLIN』のピザがまた、ビールに合うんですよ」
045 ピザマイロ(最寄駅:石川町駅)
オーナーの加藤さん夫妻がふたりで営む店が「045ピザマイロ (pizza MYRO)」。カナダに1年間滞在した時に食べた味と雰囲気を再現したいと、内装まで自分たちで手がけて生まれた店だ。 ピザは1カット250円〜と格安。[交]JR石川町駅南口から徒歩2分 ※ランチタイム有
ホブゴブリン 渋谷店(最寄駅:渋谷駅)
ビアバーの軽食として人気の一品。こちらでは、ペパロニ、ガーリックポテト&ベーコン、4種のチーズなど7種あり、どれも1500円。直径30㎝とビッグサイズだが、薄いクリスピー生地なので、スナック感覚でいただける。もちろんビールの進む味だ。ホブゴブリン 渋谷店[交]JRほか渋谷駅ハチ公口から徒歩1分
松「『TONY”s Pizza』も、やはりペパロニの味にこだわっていました」
トニーズピザ(最寄駅:吉祥寺駅)
創業1968年、吉祥寺で33年の歴史を持つ「トニーズピザ (TONY”s PIZZA)」。NYで修業したマスターの藤原さんが作るこちらのピザの特徴は、なんといっても大量のチーズ。エダム、モッツァレラ、マリボの3種が、トッピングを覆い隠すほどかかっている。[交]JRほか吉祥寺駅南口から徒歩3分 ※ランチタイム有
戎「あそこのピザはチーズの風味が濃厚で、ビールをグイッとやるといくらでも食べられそうです」
松「そうそう、そして『Craftheads』の香ばしいピザと、『DevilCraft』の“シカゴピザ”。どちらもクラフトビール自慢の店ですが、どのビールを飲んでもピッタリ合っていましたね」
クラフトヘッズ(最寄駅:渋谷駅)
クラフトヘッズ (Craftheads)はクラフトビールの品揃えに定評のあるビアバー。ピザは、自家製生地とソースを使い、まずはコンロで炙り、その後オーブンで3分、さらに鉄板にのせて焼き、表面をバーナーで炙る。すると、チーズはこんがり、生地はサクサクに。香ばしさがたまらない一品だ。[交]JRほか渋谷駅ハチ公口から徒歩8分
デビル クラフト浜松町店(最寄駅:浜松町駅)
まるでタルトのような「シカゴピザ」。トッピングとトマトソースの下に、モッツァレラ、 パルメザン、プロボローネのチーズが3種隠れている。どっしりと重量感のある風貌だが、自家製トマトソースの酸味がきいていて後味はあっさり。DevilCraft (デビル クラフト)浜松町店[交]JR浜松町駅南口金杉橋出口から徒歩2分
戎「シカゴピザは、ピザとは思いがたい極厚の風貌ですが、食べてみれば、きちんと“ピザ”。そして、意外に軽やかだったのが印象的でした」
松「作り方次第で、スナックとしても食事としても楽しめる自由さ。これもアメリカンピザの魅力のひとつでしょうね」
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。