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山の手線全17駅の中でもかなり”地味な存在”の駒込・田端。しかしこの二駅、駅から離れた所にグッとくる商店街がある、深イイ地域なのだ。今回は田端をご紹介。”山手線で最も地味”と噂される……が、かつて文士や芸術家が集った渋い町。田端銀座は駒込と田端の中間にあり、専門店が多い。操車場があり電車マニアに有名。文士と商店街の街。

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田端銀座

店と客の距離が近い人情商店街
駒込駅から徒歩7分、田端駅から徒歩12分ほど。

彦坂(最寄駅:駒込駅・田端駅)

素朴な手作りコロッケがおススメ

『彦坂』の コロッケ 70円

お肉を使った惣菜が中心で、揚げ物のほか自家製の餃子のタネや皮、チャーシューも人気。

パンのかわむら(最寄駅:駒込駅・田端駅)

思わず覗きたくなるパン工房

『パンのかわむら』の レーズンパン 290円

卸中心のパン屋さん。ずらりと並ぶのは業務用の食パン。
店頭でも菓子パンや半斤の食パンが小売りされ、地元民に愛されている。
味のある手書きポップも、隠れた名物。

栄屋食品店(最寄駅:駒込駅・田端駅)

浅漬けから古漬けまで選べるぬか漬け

漬物、佃煮、惣菜、乾物の食料品店。オススメは店仕込みの野菜のぬか漬け。
漬かり具合も「よく漬いている」「ちょい古漬け」「古漬け」とあり、自分の好みをぜひ探して。
裸電球が点く夕方は昭和の雰囲気そのまま。

【MAP(F)】さとみや豆腐店(最寄駅:駒込駅・田端駅)

四季折々の豆腐製品に目移り

『さとみや豆腐店』の ざる豆腐 400円

手作りの豆腐・油揚げ・がんもは、種類豊富で選ぶのが楽しい。
人気商品のひとつが写真のざる豆腐(400円)。
余計な水分を落とし、大豆の風味がぎゅっと濃縮されている。

鶏肉専門 宮川商店(最寄駅:駒込駅・田端駅)

焼き鳥からご飯のおかずまで

『鶏肉専門 宮川商店』の 肉だんご 20円(1個)

鶏を使った様々な惣菜が並ぶ。最安値の「肉だんご」は1個20円。
珍しい「せせりの唐揚げ(100g180円)」が専門店ならでは。
濃い目の味つけでご飯のおかずにぴったり。

川野米店(最寄駅:駒込駅・田端駅)

店頭で精米するから米の風味が違う!

客の好みに合わせて店頭で精米してくれるため、米の風味が新鮮で炊き立てのご飯がさらに美味しくなる。
減農薬の会津産EMコシヒカリなど、玄米2kg1000円〜。

佃忠(最寄駅:駒込駅・田端駅)

定番種から変わり種まで豊富なおでん

おでん種の専門店。店頭に年中炊きたてのおでんが並び、ベンチですぐに食べることもできる。
店のすぐ後ろの工房で練りたて・揚げたての手作り種は、1つ60円〜。

田端”買い食いグルメ”と笑顔の街

田端銀座は、個人の専門商店が多く残っているのが特徴。
商店街のメインストリートにはコンビニが1軒も無い(川野米店さんが店のすぐ隣でコンビニを経営した時代もあったそうだが)。
田端銀座で改めて感じたのは、とにかくお店とお客さんの距離がうんと近い! ! みんなニコニコと商品について教えてくれる。
お店で売っている食べ物を、作っている人や仕入れている人の顔を見ながら買い物ができるというのは、大手の流通会社ではマネできない部分だろう。
田端銀座を歩けば、人の顔が見えることが、これほど安心することだったかと思い出す。
小さなお子さんやお孫さんがいる人は、できるだけ個人商店でも買い物をして欲しい。
店先ですぐ食べられる品物も充実しているので、小腹を空かせていくと◎。
商品に詳しい人が、美味しい理由を目の前で説明してくれるので、買い物をするだけで賢くて好奇心旺盛な人間に育つ気がするのだ。
食のプロフェッショナルと直接身近に話ができる、それが個人商店のいいところである。
駒込も田端も、商店経営者には高齢化の波が押し寄せている。
暑い日も寒い日も、半分外のような店先で商売をするのは並大抵のことではないだろう。
真面目にコツコツとお店を続けてきた人たちが、苦労を表に出さず、笑顔で自信がある商品を売っている。
そんなお店が軒を連ねた田端銀座は、歩くだけで元気になる「人間由来のパワースポット」なのだ。
今回紹介しきれなかったたくさんのお店と、一つひとつの手作り商品の美味しさは、ぜひ実際に食べ歩いて確認してみて欲しい。
きっと元気になれるはず!

【開運】神社仏閣情報

古より続く神社仏閣にふらりと寄り道。
駒込・田端の願掛けスポット

【MAP(G)】駒込妙義神社

豊島区内では最古の神社とされる神社。
御祭神は日やまとたけるのみこと本武尊で、江戸城築城で有名な太田道灌公がこの神社で戦勝を祈願して勝利したことから「戦勝の宮みや」とも呼ばれる。
黒地に金張りされたカブトの『必勝絵馬』(800円)はしびれるカッコ良さ。

【MAP(H)】東覚寺

道路から見える赤紙だらけの像の正体はなんと……仁王様!
通称“赤紙仁王尊”と呼ばれる田端・東覚寺の金剛力士像だ。
お姿が全く見えないのは「患部と同じ部分に赤紙を貼ると治る」という身代わり信仰から。
治癒したら草履を納める風習も残っている。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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admin-gurume
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