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そりゃ、旨いはずやで! 日本橋にある隠れ家「よしまさ」は産地直送の魚介でおもてなし

日本橋といえば黒門市場があるように、大阪を代表する食の台所。
その黒門市場から徒歩数分の場所にある「よしまさ」は、高級魚を「えぇ!?」という値段で食せる隠れ家的な日本料理店。
まさに知る人ぞ知る名店なんや。
実はここの店主、吉村将巧さんの心意気が、またええねんなー。

この日、店主から勧められた焼き魚は「平金目」(1680円・時価)。
「天然モノの魚をみんなにガッツリ食べてもらいたいんです。
ただ、うちは大型店ちゃうのでいかに良い魚を安く仕入れられるのか。それがキモでした」

高知県室戸岬。
東西に延びたこの岬には、大小合わせて6、7の漁港がある。
その港に、ほぼ毎日現地の馴染みの魚屋が出向いてセリに参加。
「漁は1日に3回あって、その日揚がった魚を夕方に宅配便で送ってもらうと次の日には到着。鮮度を保ったまま、食べられるんです」
漁は天候にも左右されやすい。
台風が北上すると海がしけて漁が止まる。
その場合は宮城県の気仙沼からも魚を仕入れているという。
「現地の魚屋さんは私たちの生命線。お客さんが食べたい魚を出せるように毎年、挨拶に出向いているんです」

脂ののり具合も突出だが、この薄皮がまた旨い。
白身と一緒に食すとなんとも香ばしい味わい。
特にありがたいのは、刺身を人数に合わせて盛りあわせてくれるところ。
「お任せ盛り」では黒むつ、キハダマグロ、ユメカサゴ、コショウダイ、歯鰹、カンパチ、金目鯛の計7品(3270円・3人前)。
お造りの品は毎日異なるそうだ。

刺身では魚本来の甘みや旨みがダイレクトに感じられ、これぞ天然モノという至福のひと時を過ごせた。

やはり、魚料理がメインだと日本酒や焼酎が合う。
どこか懐かしい日本酒を感じられる超辛口の「常山」(600円)と、奈良の地酒「大倉」(600円)。
酒が進んで仕方ない……。
魚料理に拘った同店には、「魚のホルモン」(580円)なる珍しい一品も。

心臓と胃袋の煮物。これがまたイケんねん。
日本酒の肴には特にマッチしていた。
トコトンまで拘りぬいた魚料理の数々。
料理に関しては頑固一徹の店主だが、本来の姿はかなり饒舌。
大阪らしいオモロイおっさんなのだ。

酒と肴 よしまさ
[住所]大阪市中央区日本橋2-8-16
    日本橋レジデンスビル1F
[TEL]06-4397-0051
[営業時間]11:30~14:00、17:30~23:00
[定休日]日曜

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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kato
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