グルメライターが東京駅周辺の京橋エリアを実食レポート。京橋は和食あり、洋食あり、もちろん酒処ありと、店舗数が多くない分、実力派揃い。撮影/大西尚明(スワンレイク)、西㟢進也 取材/肥田木奈々
画像ギャラリーまずは1軒目、新潟発ビールとご当地の味が楽しめるお店。
スワンレイクパブ エド八重洲店(最寄駅:東京駅・京橋駅)
世界に誇る新潟発ビールとご当地自慢の味で午後から1杯!
新潟の自然豊かな環境と清らかな名水で醸造されるスワンレイクビール。そのパブスタイル第1号の直営店がココだ。ビールのオリンピックともいわれる「ワールド・ビア・カップ」では日本メーカー初の金賞を受賞し、世界に認められた名品であることはご存じの通り。ブレずに守り続ける定番の味をはじめ、季節限定など約10種のオリジナルテイストを楽しめる。週1回、15ℓの樽が20本単位で届き、最高の状態で提供できるよう徹底管理。味わいの違いによりグラスを氷水や常温の水に一度くぐらせるなど、注ぎ方にも心を配っている。地元産の食材を使った料理や郷土グルメの数々も、ビールとすこぶる合う味揃いだ。
スワンレイクビール各種 650円~
香ばしい黒ビール「ポーター」、季節限定「インペリアル・パンプキンエール」、フルーティーな「ホワイトスワンヴァイツェン」。650円~
[酒]ビール生650円~(13時~18時のハッピーアワーは500円~) 焼酎なし ワイングラス680円~、ボトル4800円~ 日本酒90ml680円~ [その他のメニュー]オリジナルポテトフライ(ハーフ)480円~、B級グルメ新潟のイタリアン880円など
2軒目は高級食材がワンコインのイタリアンバル
Babélico(最寄駅:東京駅・京橋駅)
高級食材がワンコイン気軽に通えるイタリアンバル
オマール海老やトリュフなど高級食材のつまみがワンコイン?!
思わず二度見してしまう安さに「原価率は半分以上です」とシェフの平井さんは笑う。そう、界隈で注目のこちらはニューフェイス。冒頭のそれが店の目玉というワケだ。安くても品質は上等。ポーションを小さくすることで「ハレの食材を安心価格で」にこだわったという。実家が寿司屋だった平井さん。和食の腕を磨いた経験もあることから、盛り付けや調味料に和の要素が散りばめられているのも特徴だ。肉料理はグラムを選べるなど客目線のおもてなしに加え、どれも酒のつまみに合う味を意識したそう。それがさりげなく旨い。
[酒]ビール生450円~ 焼酎グラス650円~、ボトルなし ワイングラス530円、ボトル2800円~ 日グラス680円 [その他のメニュー]昼ランチ850円~ 夜キャビアのタルタル500円、4種のチーズの濃厚ドリア1480円など
3軒目は絶品おでんが楽しめるお店。
おでん処 しおの(最寄駅:京橋駅)
黄金色のつゆとこだわり尽くしの絶品おでんが酒を呼ぶ
おでんが恋しいこの季節。ならば黄金色のつゆが美しいこの店はいかが。澄み切った上品さの理由はカツオと昆布の一番ダシを使うから。イリコダシも加え、あっさりとした旨みをふくんだ約20種類のおでん種が鍋の中で出番を待っている。人気は大根やつみれ。仕込みの手数とこだわりはどれも負けず劣らずで、特につみれはその日築地で仕入れたイワシを叩いて薬味を加え、ふわふわの食感にするため、つなぎはほぼ使わない徹底ぶりだ。時にアジに変えたりと、使う食材の質も見極める。おでんのほかにも牛すじ煮込みなど酒の肴のスター選手が勢揃い。そこに日本酒をキュッ。考えただけでくぅ~、なのである。
[酒]ビール生小450円~ 焼酎グラス480円~、ボトル3740円~ワイングラス700円、ボトル3740円~ 日1合755円~ [その他のメニュー]昼牛すじ丼700円など 夜おでん単品200円~、寿司(にぎり五貫)695円など
京橋の夜を楽しむためのグルメマップ
京橋の反省会場は『トーマスBAR エジソン』。ノリノリの美人ママが切り盛りする店だ。
肥田木(以下肥)「お疲れさま!」
武内(以下武)「ういーっす、オツカレーション!」
肥「ど、ど、どした?」
武「あはっ、ママと常連さんがそう言ってたから真似して」
肥「くくっ、さっきはママ、別のお客さんに『お久しブリーフ』って声掛けてたよ。音楽は昭和歌謡だし、ココ面白い!」
武「京橋は店が少なかったけど、この店みたいに肩ひじ張らず気軽に楽しめる店が意外とありましたよね。気さくな常連さんも界隈の上場企業の偉いお方だったりして。なのに反対側の丸の内に比べて雰囲気も庶民的」
肥「確かに。明るい時間から美味しいビールを楽しませてくれ
るスワンレイクビールの直営店『スワンレイクパブ エド』もあるし! 調査は苦戦したけど結果的には実力店が揃ったかも」
武「そういえば焼鳥屋が2、3軒集中してあったり、鶏の店も多いと思いませんでした?」
肥「店自体が少ないエリアだから固まってあると目立つのかな。ママ、おなグラでビール!」
武「へ? 何ソレ。僕、股ぐらしか知らないし」
肥「同じグラスってこと。ママに教えてもらったばかりなんだけどね。勉強になる店だわあ」
武「聞いたら持ち込み可で、東京駅やデパ地下で惣菜を買って来る常連さんもいるそうですよ。酒はほぼワンコインだって」
肥「ワンコインといえば新店の『Babelico』が良かったよ。高級食材を使うつまみが500円で味も気軽さも抜群!」
武「今の季節ならおでんの『おでん処 しおの』もいいですよ。銀座の近くなのに値段は庶民的」
肥「やっぱ京橋エリアの特徴は庶民的&気軽な楽しさ、かな」
武「いろいろ行って自分に合う店を探すのもいいですね!」
「八重洲 京橋 丸の内」を堪能する!八重洲編はこちら
路地裏から高層ビルまで、東京駅周辺エリアで美味満喫!「八重洲 京橋 丸の内」を堪能する!八重洲編。東京駅を飛び出せば、周囲には美食の街が広がっています。八重洲は歩くほどに楽しいエリア。和洋もいろいろ、終電前の〆まで店選びに困りません。撮影/大西尚明(焼きはまぐりSTAND)、西㟢進也 取材/肥田木奈々
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