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吉祥寺のおっさん女子会は、なぜかエスニックだよ、の件

おっさん女子といえども、私も女子の端くれ。
女子会のお誘いというのもあるワケですよ。
まあ12月って、そういうごはん会が多い季節だよね。
それで、だいたいの流れ的に、ザックリとした場所を決めますよね。
表参道とか代官山とか、恵比寿とか。
しかし場所が吉祥寺に設定されると、なぜかエスニック料理に票が集まるのである。
たま~にイタリアンがいい、という声もありますが、結局多数決で負けてエスニックなんだよな、吉祥寺。
恵比寿&代官山なんて、99%イタリアンで、表参道は和食だよ……(おっさん女子独断調べ)。
ちなみに私は、常にイタリアンに票を入れるおっさん女子ですが……(苦笑)。
どうして女子という生き物はエスニック料理が好きなのか?
正真正銘の女子だろうが、おっさん女子だろうが、女子が数名集まろう! ということになったら、エスニック率高いよね……。

イラスト/スタジヲワンツー

場所が吉祥寺になった場合、地元民ということで、私が幹事になってしまう……。
そして店のセレクトを一任されてしまう……。
そんなときの私の心情は、連載57回をお読みください……。
そうなると、じゃあ、店はどこですか? ということになるけど、もうね、ほぼ一択ですよ。
選択肢が意外にないの。
私は3秒くらいで、中道通りを1本入ったところにある『A食堂』に決めちゃう。
カジュアルなタイ料理のお店です。
女子2名だったりすると、ほかの店という選択肢もあるんだけど、もう女子が3人以上ってなったら『A食堂』だな。
お店のキャパの関係が大きいんだけどね。
でもさー、『A食堂』は混んでいるので、予約が必須なのよ。
ちなみにランチはママ軍団で激混みなので、昼も予約したほうがベター。
そして夜は、おっさん女子会軍団で激混みなので、予約は必須ね!
あっ、夜は普通の若い女子軍団も多いけど……。
とりあえず、『A食堂』は、吉祥寺における女子会のメッカといっていいと思います。
料理は普通に美味しいですが、なんといってもポイントは、店内に解放感があり、ザワザワしているということです(笑)。
とにかく女子会は、うるさい。
喋る。
盛り上がる。
といった具合なんで、静かで閉塞感のある場所は、向いていません。
そして話の内容は、愚痴、悪口、ちょっと聞いてよ話、秘密の話、などなど、基本的に話しているとイヤ汁が出ていることが、しばしば。
『A食堂』には、そんなイヤ汁を中和する力があります!
ちなみに個室で女子会をやると、自分たちのイヤ汁で煮詰まります(笑)。
外に発散しないとダメ。
ここのお店のスタッフさんは、テーブルにお酒がなくなると、すかさず『飲み物はいかがですか?』とオーダーのナイスフォローが入ります。
これは意外に重要で、アルコールでイヤ汁を消毒ですよ(笑)。
そして料理のスパイスでさらに浄化だ!

一応、『A食堂』のオススメのメニューも紹介しておこう!

ちなみに『A食堂』でオーダーするべきメニューは、時期によって入れ替わる『季節のメニュー』と、青パパイヤのサラダ(ソムタムタイ)。
あとは、春雨のサラダ(ヤムウンセン)、揚げ春巻き、生春巻き、タイのさつま揚げ、オムレツ、空芯菜の炒め物あたりでしょうか?
ヤムウンセンなど、ピーナッツがまぶしてある料理が香ばしくて特に美味しいです。
そして私は、ほかの女子の意見を聞かず勝手に“スパイシー海老せん”を頼みます(苦笑)。
これは、パリパリのおやつテイストで超美味しいです。
ビールによく合います。
おっさん女子会は各自が食べたいものをテキトーに、そして口々にオーダーするのが王道です。
『A食堂』は、間違いなく吉祥寺のエスニックの人気店ですが、デートには向かない気がする。
だって女子のイヤ汁がそこかしこに飛ぶんだもん……。
カップルの皆さんは、たとえば連載22回で紹介した『O酒場』や、『Y』に行ってください。
そのほうが、恋のステップが前進すると思います……(ただし結果は自己責任でお願いします)。

天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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