吉祥寺のカレーランチ新御三家の件
みんな大好きカレー♪ですが、吉祥寺には有象無象というか、ランチメニューにカレーを入れとけば、いいんじゃね? みたいな店が多く、がっかりすることも多いワケです。 これは素人の仕事ですか? 家のカレーを持ち寄ったんですか? みたいな……(涙)。 ちなみにこの連載で紹介した、大正通りの『L』(連載19&26回)や、井の頭通りの外れの『ブルーバート』(35回)は、オリジナルカレーだし、個人経営の人気店なので、さすがにプロのカレーです。 そうじゃなきゃ、吉祥寺で生き残ってないし! さらに吉祥寺の喫茶&カレーのレジェンド御三家『M蔵』、『K草』、『茶房M』のように、カレーを出す喫茶店&カフェも多々ありますが、いまだにこのレジェンド御三家のカレーの牙城を崩す店は、吉祥寺にはないように思います。 しかもこの御三家のカレーは、個性的&オリジナル感があって、格が違うと思う。 そんななか、今回は“えっ? こんなところでカレーですか?”という、カレー専門店ではないが、カレーランチのクオリティが高いお店を紹介したいと思います。 カレーランチ新御三家っていう感じかな。
イラスト/スタジヲワンツー
おっさん女子的「吉祥寺カレーランチ/こんなところでカレーですか?」トップ3がこれだ!
まず1軒目ですが、ヨドバシ裏にある焼き肉屋さん『A』です。 ここは吉祥寺に2店舗ある『J香苑』の系列のお店。 地元民に人気の焼肉屋と言っていいでしょう。 常連さんも多いようです。 王道の焼肉ランチもあるのですが、おっさん女子的には店名を冠した『Aカレー』押し。 和牛のカレーです。 サラダ&スープがついて1000円ポッキリ。 しかもドリンクフリー。 ちなみにコーヒー、オレンジジュースなどが並び、私のお気に入りの瓶のジンジャエールもフリードリンクにラインナップされています。 ここのカレーはスパイシーで、後からじんわり辛い系です。 焼肉屋のランチでわざわざカレーを出す意味があるよな、という美味しさ。 ちなみにこの焼肉屋さんの肉はかなりランクのいいお肉を扱っているので、その和牛で作ったカレーはクオリティが高いはずだよ! 納得! という感じ。 あと、なにげにサラダのドレッシングも美味しいです。 ドレッシングのような、細かいところまで美味しい店はハズレなしだとおっさん女子は思っている。
そして2軒目。 吉祥寺シアター近くの焼き鳥屋さん『T』です。 ここは本当に、夜も昼も混んでいる。 しかも店の方針なのか、お店のバイト君が愛想のいいイケメン揃いです(苦笑)。 焼き鳥屋さんなんで、カレーはもちろんチキンカレーですが、こちらのメニューは「鶏カレー」になっております。 夜も昼も、何を食べても美味しいし、文句があるとしたら、いつも混んでいることくらい(苦笑)。 そんな「鶏カレー」は、かなり複雑なレシピで作っているような深みのあるお味で、意外に欧風。 カレーに入っている鶏肉は、炭火焼きになっています。 一瞬、甘口かなぁと思いますが、あとからスパイスが来るという、理想的な辛さ。 ちなみに、ここもサラダの自家製ドレッシングが美味しいです。 もう、ドレッシングが美味しい店ランキングを、作りたくなったおっさん女子だよ。
3軒目は、吉祥寺ロフト近くのプチロードにある比内地鶏と秋田料理の店『H』。 以前紹介した肉バル『T』(連載33回)の姉妹店です。 ここには『炭火焼きポークカレー』があるんですが、秋田の桃豚というブランド豚を使ったカレーです。 おっさん女子的に“肉は鶏派”ですが、そんなことをキレイさっぱり忘れて、カレーはやっぱり豚なんじゃないか! と思わせる美味しさ。 桃豚、恐るべしです。 ちなみに姉妹店の肉バル『T』の『比内地鶏のキーマカレー』も美味しいです。 こっちは鶏ね! やっぱり肉の扱い方が違うかな、と感じがして吉祥寺で好きなカレーのひとつ。
御三家といえば、古くは尾張徳川家、紀州徳川家、水戸徳川家。 ぐっと最近(?)になると、西郷輝彦、橋幸夫、舟木一夫。 さらに新御三家が西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎ですね。 古いですな。 でも、私、おっさん女子なんで諦めてください。 今回の吉祥寺ランチカレー新御三家をザックリ表現すると、『A』が秀樹で、『T』がひろみ、そして『H』が五郎です。 秀樹はハデ、ひろみはイケメン、五郎は実力派、という解釈でお願いします(笑)。 思いっきり意味不明だとは思いますが、実際に食べて、確認してください(笑)。
天野七月/あまのななつき ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
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