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ミシュラン1つ星のフレンチ姉妹店が豊田市美術館にオープン!

美術館で絵画や彫刻など芸術作品を鑑賞した後は、美味しいものを食べると、より豊かな気持ちになれるというもの。
今年6月、愛知県豊田市の豊田市美術館がリニューアルオープンし、館内のレストランも一新。

新たにオープンしたのは、フランス語で「美術館」という意味の『味遊是(ル・ミュゼ)』。
実はここ、名古屋・新栄にあるミシュラン1つ星のフレンチレストラン『壺中天』の姉妹店。
高級フレンチの味が気軽に楽しめるとあって、注目を集めている。

「このロケーションや雰囲気、たたずまいを見て、ここならいい仕事ができると思って出店を決めました」と、『壺中天』のオーナーシェフ、上井克輔さん。

美術館ゆえに昼のみの営業になるため、フードはカレーライスやサンドイッチなどの軽食にして、パフェやケーキなどのスイーツをメインに考えていたという。
ところが、
「関係者を招いての試食会で食事を求められていることがわかったんです。
ただ、公共施設なので価格は抑えなくてはなりません。1000円台でお客様にどれだけ満足いただけるか。
これは料理人としての挑戦でもありました」(上井さん)とのこと。

コース仕立てのメニューは、1800円(税別)と2800円(税別)の2種類を用意。
1800円のコースは、メインに肉料理か魚料理を選ぶことができる。
2800円のコースは、ローストビーフやステーキがメインになる。
それぞれ、前菜とパン、ミニデザート、ドリンク(コーヒーまたは紅茶)が付く。
※2019年10月15日(火)以降は、コースの価格が1500円(税別)と2500円(税別)に。
プラス300円でミニデザートとドリンクを付けることができる。

1800円のコースで出される肉料理の一例。
「牛スネ肉の煮込み、プロヴァンス風」。
牛スネ肉を玉ねぎや人参、タイム、クミンとともに白ワインでじっくり煮込んだシンプルな料理だ。
日本でいうところの、肉じゃがのような素朴な味わい。

こちらは、同コースの魚料理の一例。
ヒラメに魚のムースを詰めて蒸した「ヒラメのヴァプール キノコのクリームソース」。
香り高いキノコのクリームソースもさることながら、スパイスとニンニクを混ぜて煎った香ばしいパン粉がアクセント。

2800円のコースのメイン、「US産サーロインのローストビーフ」。
フォンドヴォーと赤ワインを使ったグレービーソースの上からアクセントに西洋ワサビのソースがかかっている。
粉ワサビを混ぜ込んで、辛味と爽やかさを感じるソースに仕上がっている。
高級食材を使うことはできないが、上井さんが厳選したものを使用しているのは言うまでもない。
また、『壺中天』で使用している肉や魚介の端材でスープのだしをとったり、ソースを作ったりしているので、味のベースは『壺中天』そのものなのである。

味遊是(ル・ミュゼ)
[住所]愛知県豊田市小坂本町8-5-1 豊田市美術館内
[TEL]0565-32-3332
[営業時間]10時~17時半(17時L.O.)
[定休日]美術館休館日
豊田市美術館で芸術を堪能した後にここへ訪れて食事をするのがベターだが、美術館には入館しなくても利用することができる。

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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