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銀座「食の國 福井館」で人気殺到! 日本初「焼き鯖おろしそば」

福井の食の幸がそろう、銀座の福井県アンテナショップ「食の國 福井館」。
鯖街道を有する福井だけあって、サバグルメもラインナップが豊富!
店内には、まるで夜空に輝く星のように珠玉のサバ商品が多数販売されている、まさに「サバ王国」!
福井を代表する郷土料理といえば、サバを一尾まるごと串に刺して焼いた「浜焼き鯖」。
店内にも焼き鯖商品が並ぶ。

丸繁三明物産「焼鯖」。
レンジ加熱や湯煎でホクホクの焼き上がりを楽しめる

ん?? なにか光ってますけど……。
青光りではない。
若狭町・丸繁三明物産「黄金の焼鯖」。
「焼き鯖の中では、いま一番人気ですね」と店長の古市宏樹さん。
なんと焼き鯖に金箔を散りばめてしまったという、驚きの「キラキラ系焼き鯖」。
まさに「光りモノ」道を究めたゴージャスな焼き鯖は、見た目だけではない。
こだわりの味付け、遠赤外線でじっくり焼き上げたその味わいは、驚くほど身がふっくら、ジューシー、上品な旨み。
大切なひとへの「サバ贈答品」としておすすめ~。

金箔のキラキラとこんがり焼き目の黄金色が美しすぎる!

丸繁三明物産「黄金の焼鯖」。

福井発祥の「焼き鯖寿司」は、週替わりで名品を販売。
この日はあわら市・三丹の「焼き鯖寿司」。
こんがりふんわり焼き上げた鯖、福井県産コシヒカリとハナエチゼンをブレンドしたシャリ、そしてガリと味付けしいたけをはさんである。
微妙に、しいたけのたれがしみこんだシャリとふわりとした焼き鯖が、口の中で合体するのが、やけにときめく!!!!!!!

サバとしいたけの旨みがしみた、シャリの「茶色いところ」がとりわけ美味しい~(涙)。

三丹「焼き鯖寿司」。

そして注目すべきは「サバ缶コーナー」。
見よ、この充実ぶり!
「サバ缶ブームを受けて、コーナー面積を拡大しました(笑)」と古市さん。
アンテナショップにおいて都内最大級(ジェンヌ調べ)ではなかろうか。

ジェンヌも大好きな、福井県民のソウルサバ缶
「福井缶詰」をはじめ、多彩なラインナップ♪

田村長「焼き鯖缶」は、
998円という高価格にも関わらず大人気。

そしてこちらも見逃せない。
福井ならではのサバ珍味「へしこ」(サバの糠漬け)コーナー。
ごはんの友に、日本酒のつまみに最高!
人気は2005年に「へしこの町」として商標登録をしているほど、へしこ作りが盛んな美浜町・千鳥苑の「さばのへしこ 福大へしこ」。
福井大学との共同研究で美味しさはそのままに、塩分を半分に抑えたへしこ。
塩辛さをやわらげ、マイルドな味わい。

へしこコーナー。
へしこは、一度食べるとやみつきになる味わい。
パスタなどに使っても美味しい。

美浜町・千鳥苑の
「福大へしこ」。

今回紹介する『目玉商品』が、「焼き鯖おろしそば」だ!

サバ心ときめきすぎな、福井館。
じつは、いま大ブレイク中の商品がある。
イートインコーナーの「焼き鯖おろしそば」だ。

そばの特産地としても知られる福井。
ピリッと辛みのある「越前辛味大根」のすりおろしで食べる郷土料理「越前おろしそば」に焼き鯖をのせた、まさに「もりもりに福井」なサバグルメは、8月の登場以来、爆発的な人気をよんでいる。

焼き鯖おろしそば(1020円)。だしは最初からかかっている。
十割なのに、つるつるなめらかで口当たりよく、上品な味わいのそばは絶品!

発案は、福井市「あみだそば 福の井」店主の永見雄二さん。
あみだそばは、福井県産特上そば粉を使用したこだわりの十割そばが人気の名店。
県外では唯一、福井館のイートインコーナーで提供されている。

「初夏のある日、永見さんから電話がかかってきたんです」と古市さん。
電話のむこうから、永見さんの興奮した声が響いた。
「福井の名物になりうる商品を開発してしまった!!!!!!」
そばには油が合う。だから、かき揚げや天ぷらと一緒に食べるじゃないか。
だったら、脂のりバツグンのサバだって、そばに合うんじゃないか!
ひらめいた永見さんはさまざまな焼きさばを取り寄せて研究に研究を重ねた。
ありそうでなかった福井名物の豪華競演・焼き鯖おろしそばを完成。
なんと電話でおさまらず、新幹線にのって福井館に現れた永見さん。
焼き鯖おろしそばへの熱い思いを激白。
おしにおされた古市さん。
「これはメニュー化せねばなるまい」と「その熱い想い」をまとめたキャッチコピーがこちら。

そう! これぞ「新しい味!」

「あなたはこの蕎麦の味を想像できますか?
あなたの味覚に新しい味の記憶をおとどけします」

サバがそばにのって、お届けする新たなメモリー!!!!
デビューとともにメモリー拡散。
夏季限定メニューとして登場した焼き鯖おろしそばは、いきなりのブレイク。
銀座界隈のサラリーマンから若い女子まで続々オーダーし、当初は「おろしそばにサバをのせるって……?」と怪訝だった、福井県人のハートもわしづかみ。
かきあげを上回る販売数で、あっという間に通常メニューに昇格。
「大盛りはないのか、というお客様までいらっしゃいました」と古市さん。
その味わいはいかに!?

この程度のほぐし方では甘い!!!
がんがんほぐすべし

じゃーん。
そばの上には、大根おろし、花がつお、ねぎ、そしてドーンと存在感ありありの、こんがり焼き鯖。
ここで注意。
焼き鯖おろしそばには、重要な食べ方のお作法がある。
「サバの身をしっかりほぐして、汁にからめて食べること」。
サバの油と旨みをしっかり、だしにしみこませてこそ、焼き鯖おろしそばの「醍醐味」を満喫できる、ということらしい。
ホグホグ。
「もっと徹底的にほぐしてください!」と古市さん。
ほぐしが甘かったらしい……。
永見さんは「なんならほぐして提供したほうがいいんじゃないか」とまで言っていたらしい。
かしこまり。
容赦なくほぐそうじゃないですか!

サバをほぐぜばほぐすほど美味しくなる!
目の前にあるのは「まぜそば」だと妄想して、
がっつりほぐしてー!

いざ、ずるずるずる。
ん、んんん?
ホクホクのサバの身、ほぐしたサバの旨みがみっしりしみでただし、さわやかな辛味の大根おろしが風味豊かなそばにからむと……。
濃厚でさわやか。
真逆のワードがそばでつながるミラクルが!
なんなの、この絶妙な「サバランス」!
なんなの、このとんでもない「サバーモニー」!
ふつうのおろしそばも美味しいけれど、みょうに「満たされる」味わい。大根おろしとサバの相性のよさは誰もが知るところだけれど、米はそこに寄り添い、そばは果敢に立ち向かう。
古くから守り継がれてきた「在来種」にこだわっているという特徴をもつ、福井のそばならではの三位一体!

ズラリと並んだ福井の日本酒。
焼き鯖おろしそばに合う日本酒、
どれかジェンヌに教えてくださーい。

ちなみに、福井館には福井の銘酒もたっぷりそろっているので、焼き鯖をちびちびつまみにして一献。
最後にがーっと混ぜてそば、という日本酒好きにはたまらんプレイも可能ですよ~。
とにもかくにも、福井県のそばの歴史に、サバで金字塔を打ち建てた永見さんの渾身の逸品、ぜひ味わってみて!!

食の國 福井館
お客さまの期待にこたえて10月から
「焼き鯖おろしそば大盛り」
(1730円 そばは1.7倍、サバは半身丸ごと)も登場!!
ちなみに、福井市の「あみだそば 福の井」では
現状、焼き鯖おろしそばの提供はなし。
東京でのスペシャル!
https://fukui.291ma.jp/ginza/

池田陽子(いけだ ようこ)
サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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池田 陽子
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