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2011年3月12日に博多駅~鹿児島中央駅間の、全区間で開業しました。 九州新幹線の開業で、終点鹿児島中央駅で買える駅弁も充実です。 もちろん、南九州らしいメニューです。 そしてもう一つ。 鹿児島に行ったら、ぜひ食べたいと思っていたのが白熊です。 もう、全国区になったカキ氷です。 鹿児島で有名なアーケード天文館にある名店むじゃきに向かいました……。

九州新幹線でむじゃきの白熊を! そして駅弁もチェック!/2004年~2020年

九州新幹線が開業したのは2004年のこと。 今までの新幹線とはちょっと違った開業の方法でした。 というのも、博多駅までつながっていた山陽新幹線が延伸されたのではなく、途中の新八代駅から終点の鹿児島中央駅までを先に開業です。 ほかの新幹線に直接接続しない新幹線にちょっと驚きました。 ちなみに当時は、博多駅から新八代駅までは在来線特急でリレーするという方式でした。

2004年に開業した九州新幹線、鹿児島中央駅と桜島(2004年撮影)

九州新幹線に“つばめ”用として登場した車両は800系です。 これまた今までの新幹線とデザインが違います。 ちょっとイモムシっぽいというか、かわいらしいデザインで、どこかヨーロッパの特急のイメージです。 私としてはかなりお気に入りの車両です。

九州新幹線用の800系車両(2014年撮影)

博多駅~新八代駅は、在来線特急つばめリレー号が走っていた(2005年撮影)

そして2011年3月12日。 博多駅~鹿児島中央駅間の全区間で開業しました。 そう、東日本大震災の翌日の開業です。 私はこのころ、講談社の新幹線の本の撮影中でした。 予定では3月12日の新青森駅始発に乗って、東京駅、新大阪駅で乗り換えて全線走破一番乗りをする予定でした。

2011年3月12日の 新青森駅~鹿児島中央駅 一番乗りのはずだったチケット(2011年撮影)

その後、編集さんとの打ち合わせで、初日の風景の撮影を優先するために乗車は中止したのですが、乗車予定の前日、東日本大震災で東北新幹線が運休となってしまいました。 実際にこのルートの乗車が可能になったのは同年4月29日です。 全線開業した九州新幹線は、車両も変わりました。 まず、新大阪駅から鹿児島中央駅まで直通する、みずほ、さくら。 そして九州新幹線内を走るつばめに、新しくN700系7000番台(JR東日本の車両)、8000番台(JR九州の車両)が登場しました。 形状は東海道山陽新幹線を走るN700系と同じですが、8両編成で薄いブルーの塗装です。 見慣れたスタイルに見慣れないブルー、なかなか新鮮でした。

九州新幹線全線開業で走り始めたN700系7000番台、8000番台(2011年撮影)

これまで走っていた800系も少しだけ変わりました。 まず、“つばめ”だけではなく“さくら”にも使われることから、車体の大きな「つばめ」のロゴがマークに変わり、屋根の色も黒から漆をイメージした赤色に変わりました。

800系は、部分開業時には黒い屋根(2008年撮影)

全線開業後は赤い屋根になった(2015年撮影)

新幹線の南端鹿児島中央駅 (2011年撮影)

線路の外れからは 桜島も見える(2011年撮影)

鹿児島の駅弁といえば、黒豚がどん!とのった「極黒豚めし」

九州新幹線の開業で、終点鹿児島中央駅で買える駅弁も充実しました。 もちろん、南九州らしいメニューです。 鹿児島といえば黒豚、極黒豚めし。 シンプルな構成で、ごはんに甘目の味付けの黒豚がどん!とのっています。 これは、文句なし。 おなかが減ったときには最高です。

鹿児島中央駅で買える 極黒豚めし(2019年撮影)

黒豚がどんと乗った駅弁(2019年撮影)

もう少し繊細な味がお好みの方には赤ワインステーキ弁当がお奨めです。 ワインステーキといっても牛ではなくて、やはり黒豚。 お肉はワインの香りが良く合います。 付け合わせのサツマイモも、レモンの香りがしてさっぱり。 楽しい箸休めです。

赤ワインステーキ弁当 (2019年撮影)

ワインの香りが繊細で、おすすめ!(2019年撮影)

もうひとつは、昭和34年に発売されたという鹿児島の駅弁、えびめしです。 煮物やさつま揚げに囲まれたえびの炊き込みご飯に、しっとりとしたえびがどん! やさしい味で楽しめました。

レトロなえびめしのパッケージ (2019年撮影)

かわいい配置の駅弁(2019年撮影)

えびも食べ応えあり! (2019年撮影)

鹿児島名物のひとつ、全国区になったのがカキ氷の「白熊」!

さて、鹿児島に行ったら、ぜひ食べたいと思っていたのが白熊です。 もう、全国区になったカキ氷。 鹿児島で有名なアーケード天文館にある名店、むじゃきに向かいました。

鹿児島中央駅から天文館には路面電車で行ける(2020年撮影)

アーケードにあるむじゃき。 白熊誕生70周年、 おめでとうございます!(2020年撮影)

店頭にはなんと……(2020年撮影)

もちろん店内にも(2020年撮影)

そして出てきた白熊。 たしかに白熊の顔に見えます。 メニューに書いてある取扱説明書によると……。 このレギュラーサイズで高さ約16㎝、直径約14.5㎝、容量焼く540㎖だそうで、なかなかのボリュームです。 食べてみると、氷は想像以上にふわっとしていて、口ですーっと溶けます。 シロップも練乳の強烈な甘さと思いきや、なんとも優しい甘さです。 正直に言うと、カキ氷派かアイスクリーム派かと聞かれれば、アイス派です。 コンビニで売っているカップの「シロクマ」も、どちらかと言えば……です。 ところが、むじゃきの白熊、このふわっと感はたまらないです。 おいしい! 乗っているフルーツも、食感の違う「おへそ」もいいです。 ああ、もう終わりかなと思うと出てくる、甘く煮た豆(十六寸)。 最後まで楽しめます。

上から見るとたしかに白熊(2020年撮影)

白熊のおへそは お土産にも売っている(2020年撮影)

最後に出てくる豆(十六寸)  (2020年撮影)

むじゃきの鹿児島県産黒豚カツレツも おいしい(2020年撮影)

カプチーノももちろん白熊 (2020年撮影)

今回は初めてだったので白熊レギュラーを頼みましたが、メニューを見てみると、チョコレート白熊、ヨーグルト白熊、スペシャル白熊……きなこを使った南海の黒熊、さらに焼酎みぞれまであります。 料理もおいしくて、自宅からは遠い鹿児島ですが、何度でも通いたくなるお店でした。

佐々倉実(ささくら みのる)  鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。  鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。  ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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