×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

icon-gallery

サバ缶ファンに人気の高い「美味しい鯖」シリーズ

サバ缶ファンに人気の高い「美味しい鯖」シリーズ。製造するのは創業73年の伊藤食品(本社・静岡県静岡市)八戸工場だ。
同社の「AIKOCHANブランド」の缶詰には、「美味しくて、安心な缶詰を子どもたちに食べさせたい」という想いを込めて、ブランドマークの小さな女の子「あいこちゃん」が描かれている。

あいこちゃん。伊藤食品の缶詰で、いつもにっこり

厳選した素材を使用し、化学調味料は一切不使用。徹底した品質管理のもと魚介などの缶詰を製造している。
サバ缶も同様。脂のりバツグンの国産サバを化学調味料は使用せずに、素材の味をいかした味付けで仕上げた、美味しい鯖シリーズの中でも、ダントツ人気を誇るのが「美味しい鯖味噌煮」。商品名でピンとこなくても、この姿に見覚えがあるはずだ。
そう、スーパーマーケットなどで燦然と輝く「金色のサバ缶」!!

「美味しい鯖味噌煮」(参考価格240円/税抜き)。サバ缶コーナーでもひときわ目立つ、金色のパッケージデザインは当時の営業部長が「茶道」から発想を得たのだとか……

「会社名がわからなくても『あの金色の』で、覚えてくださっているお客様が多いですね」と笑うのは、広報を担当する吉田侑未さん。
サバを青森県産の辛口津軽味噌、砂糖などと共に煮込んだ味噌煮は、濃すぎず、甘すぎず、ほっこりした角のない、まあるい味わい。味噌煮にありがちなベタベタ感やくどさが一切ない。
そして、ふっくらホックリした身の美味しさよ(涙)。調味液で消えることなく、サバの身のそのものの旨みが、しっかり感じられるのが大きな特徴だ。

サバの向こうに「炊き立てごはんの湯気」が見えるような「おうちの味噌煮」テイスト。ジェンヌも大ファン。ごはんの上にのせて、青ネギを散らして食べるのが好きです

「どの商品も、とにかくサバ本来の味わいを活かすことを心掛けています」と吉田さん。
「化学調味料を使わないとなると、味のごまかしがききません。だから良質なサバを使用することがとても重要。そして、よいサバを使っているからこそ、素材の味をいかした味付けを大切にしています」と吉田さん。
それは「美味しい鯖水煮 食塩不使用」を食べるとよくわかる。味付けされていないのに、一切雑味がなく、いたってナチュラル。いたって旨みが上品。

「美味しい鯖水煮 食塩不使用」(参考価格240円/税抜き)。素材のよさをしみじみ実感する絶品。健康志向の人に支持され人気上昇中

「ほかの味付き缶もすべて、『美味しい鯖水煮 食塩不使用』と同じサバを使っています」。
素材のよさが、美味しさの秘密。たしかに、ほかの缶詰もしっかりと「サバの風味」がする。

美味しい鯖シリーズ。左から「鯖水煮」「鯖水煮 黒胡椒・にんにく入り」「鯖味噌煮」「鯖水煮 食塩不使用」「醤油煮」(すべて参考価格240円/税抜き)
美味しい鯖水煮。味噌煮に次ぐ人気はこちらの「銀色」。沖縄の塩、シママースのみで味付け。塩加減がほどよく、「塩サバ」的にごはんと楽しめる美味しさ
「美味しい鯖醤油煮」。丸大豆醤油とビート糖で煮付けてある。わけがわからないほどまろやかな「おふくろ」系の味。思わず「おかあさーーーーーん」と叫びたくなる醤油煮(涙)
「美味しい鯖水煮 黒胡椒・にんにく入り」。青森県産ニンニクと黒胡椒でスパイシーに仕上げてある。ビールやハイボールにぴったり。サラダやサバサンドにもおすすめ。ジェンヌはトーストにのせるのが好き

世界初!? 驚異のサバ缶ピラミッド

じつは昨年から伊藤食品はいろいろと“攻めて”いる。「これまであまりプロモーションといったことをしていなかったのですが、一昨年10月に初めてイベントを企画しました」。
初のイベントは衝撃的なものだった。
「史上初 サバ缶ピラミッド」!!
なんと東京駅八重洲口に、金の鯖味噌煮缶で2メートル超えの「巨大サバ缶ピラミッド」を設置してしまったのだ。

2019年10月、東京駅をジャックした、巨大サバ缶ピラミッド。しかもどこかの広告代理店が考えたわけではなく、「金のサバ缶でピラミッドができたら面白いかも」という社員のアイデアである
衝撃的な現場を見に、全さば連公式鯖MC・ロッキー松尾も出動。いちばん左が、吉田さん。まさかの「あいこちゃんカット」(ご本人いわく、「たまたま」だそうです……)

サバ業界にかつてない販促レボリューションを打ち上げた伊藤食品。またまた今年も攻めた販促グッズを作り上げた。
「鯖カー」だ。
金銀のサバ缶を模したツートンのボディーカラーに、レーサーあいこちゃん!

伊藤食品の「鯖カー」。ちなみにこれは営業車である

「とにかく目立ちたい! 宣伝したい! うちの商品とリンクさせたい! あいこちゃんも見せたい!!! ……をガッシャンコしたらこうなりました……」と吉田さん。

全方向から主張しまくる鯖カー……。ぜひレースに出ていただきたい

静岡市内で誰もが振り返るド派手な鯖カー。「めちゃめちゃ二度見されますね」と吉田さんが笑う。

「攻めた」結果の新商品!! 「あいこちゃん辛鯖味噌煮」

そして今年1月。伊藤食品から今度は超「攻めた」新商品が、デビューした。
「あいこちゃん辛鯖味噌煮」だ。

「あいこちゃん辛鯖味噌煮」(参考価格300円/税抜き)。燃え上がるパッケージ!

キャッチコピーは「火を噴く辛さ、驚きの旨さ」!
「ピリ辛」ではなく「激辛」のサバ缶である。

あいこちゃん、火を吹いてます……。「人気の味噌煮の味わいをベースに、『辛さ』がやみつきになる商品をと開発されました」

辛さの程度は「ピリ辛」でみんなが食べられるようにするか、かなり辛めにして本当に辛いもの好き向けにするか、かなり議論されたそうだ。
「辛いもの好きな人が食べたときに『あんまり辛くないじゃん』とガッカリされないように、『辛いほうに』ガツンと寄せました。ふりきった辛さくらいじゃないとインパクトがないですよね」。
思いきり「攻めのアクセル」を踏んだ新商品は、「辛くて美味しい!」と辛いものファンが絶賛する一方、「辛くて食べられない」「1缶食べると胃がアツくなる」といった声もあがるという「本気の激辛」らしい。

どうやら本当に辛いらしい……。しかも同社初「子どものあいこちゃんが食べられるかどうかわからない」という掟破りな商品

「あいこちゃん辛鯖味噌煮」を実食!!

もちろん、辛いだけではない。こちらも厳選した国産サバ使用、化学調味料は不使用。国産唐辛子を使用した特製激辛味噌ダレで煮付け、辛さの中に旨みのある「クセになる味わい」を追求した、という。
そんな、あいこちゃん辛鯖味噌煮を実食!
缶を開けてみる。そこまで唐辛子ギラギラ、赤っ、という感じではない。

赤いといえば赤いけど……

ひと口かじってみる。最初は金のサバ缶と同じく、まあるいこっくり味噌煮の味わい……
からのガツンという辛さ!!

国産激辛唐辛子「辛富士」を加えて辛みを出し、さらに風味豊かな焙煎一味をプラスして旨みのある辛みを実現。……辛いですね、そりゃあ……

辛いー!!! ひーーー。後からどんどん攻めてくる辛さ! たぶん世の中のサバ缶の中で最も辛い!!!!!
でも旨みはしっかりで美味しい。けれど辛い! 例えるなら、激辛の美味しい「四川料理」を食べているイメージ。
「中華のレシピにいろいろ使えますよ」と吉田さん。「それこそ麻婆豆腐、麻婆春雨、ホイコーロー、チャーハンに使うと美味しいです。あとめんつゆ、ごま油と混ぜてジャージャー麺風にするのもおすすめです」
手軽にできるおすすめとしては「チーズをのせて加熱」だそう。
ということでやってみました。
とろけるチーズを辛鯖味噌煮にのせて、レンジでチン。
とろとろチーズが絡まったサバを食べると……おおっ! 辛マイルド。チーズのまろやかさと辛み、サバの旨みがバシッとマッチして、これはビールやハイボールのおつまみにバッチリ!!

辛鯖味噌煮チーズのせ。こちらは辛いものが苦手な人にもぜひトライしてみてほしい

火を噴く辛さ、驚きの旨さで刺激的すぎるサバ缶タイムを!

※伊藤食品では、3月3日に10歳のお誕生日を迎えるあいこちゃんを記念して美味しい鯖シリーズ全種類を、あいこちゃんデザインに変更。静岡市内で鯖カーとともに「お誕生日イベント」も行う予定

全さば連Youtube『鯖TUBE』で、「あいこちゃん辛鯖味噌煮」実食動画公開中!!
★激辛すぎるサバ缶!サバおじさんロッキー松尾の「ときめき鯖缶コレクション!」
[サバ最新情報]
サバに関する情報をみんなでシェアする「全さば連Facebookグループページ」がスタート。サバ関係者、そしてサバファンの方々、どなたでも参加可能。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

info-otoshu
info-otoshu

info-otoshu

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…