台湾では、朝ごはんを外食したりテイクアウトするのが一般的。そして、そんな台湾の朝食を食べられるお店が、東京で増えているんです。人気の3軒をご紹介します!
画像ギャラリー「鹹豆漿(シェンドウジャン)」と「餅」は外せない組み合わせ
“台湾の朝ごはん”人気の火付け役と思われるのが、2019年にオープンした五反田の『東京豆漿生活』。店主の田邊与志久さんと台湾人の奥様が「台湾のゆったりした朝ごはんを東京でも味わってもらいたい」との思いから生まれた店だ。
オープン以降、今でも早朝から行列ができ、売り切れ終いが続いている。不動の人気メニューは「鹹豆漿(シェンドウジャン)」。豆乳に酢を入れてゆるりと固めたスープだ。こちらの店では、味の仕上げにゴマ油や醤油を加えた特製ダレを使っている。
食べる時はレンゲで全体をよく混ぜるのだが、トッピングの干しエビや揚げパン(油條[ヨウティァオ])がスープにからまると、風味とコクがアップ。これに胡麻餅や花生餅といった「台湾餅(タイワンピン)」を合わせるのが本場流。
ちなみに、「餅」はパンのこと。生地は層になっていて、食感はパイのよう。中にぎっしりと詰まった具のおかげで満足度が高く、食後の体はぽかぽか。
店内のインテリアにも台湾らしさが溢れているので、ちょっとした旅気分も味わえる。
東京豆漿生活@大崎広小路
台湾朝食ブームの火付け役!
酢で固まった豆乳はまさに食べるスープ。
豆乳の優しい味わいに酸味と塩気がわずかに加わり、ラー油の辛味もあって食欲をそそる。トッピングは店によって少し変わるが、干しエビやネギなどの薬味に揚げパンの油條(ヨウティァオ)を入れるのが一般的。
胡麻餅は香ばしさ200%、花生餅はすりつぶしたピーナッツがぎっしり。
冬季限定のピーナッツスープ。優しい甘さの台湾のおしるこ。
[電話]03-6417-0335
[営業時間]9時〜15時(売り切れ次第終了)
[休日]日
[交通]東急池上線大崎広小路駅から徒歩2分
新店が続々オープン。食べ比べも楽しみたい
さてここから紹介するのは、2020年にオープンした新店2軒。
『四ツ谷一餅堂(イッピンドウ)』は、現地と同じようにじっくりと焼き上げた「餅」を提供するために、タンドール窯を改造した特注窯を設置している。
朝ごはんでは、その窯で焼いた「焼餅夾蛋(シャオピンジャーダン)」をぜひ。「焼餅夾蛋」は胡麻をまぶした餅に卵焼きをはさんだもの。調理パン風で朝食にぴったりだ。
11時からの提供だが、「胡椒餅」も外せない。豚肉に利かせたコショウや八角の使い方が絶妙で、やみつきになる美味しさだ。もちろんどちらも「鹹豆漿」との相性は最高。
一方、ごはん系にも力を入れているのが『台湾豆乳大王』。朝は「鹹豆漿」に鶏肉とご飯を加えた胃に優しいお粥があり、「餅」も次々に焼き上がってくる。
人気は台湾式のクレープ「蛋餅(ダンピン)」。食感はモチモチで卵が入っていて腹持ちもよい。昼食が遅くなりそうな朝にもおすすめだ。
実際に食べるとわかるが、台湾の朝食は日本人の口に合う味わいばかり。ここ最近の人気ぶりも納得だ。胃とお財布、両方に優しいのもうれしい。
四ツ谷一餅堂@四ツ谷
遅めの朝食で胡椒餅も!
胡椒餅(450円)
特製窯にナンのように張り付けて、250℃前後でじっくり焼き上げる「胡椒餅」。
窯に張り付いている部分は香ばしくカリっと焼き上がり、口にほおばればスパイシーな豚肉の旨みがじわり。後を引く美味しさ。
「焼餅夾蛋」は、台湾のたまごサンド。味付けには自家製のマヨネーズのほかに、隠し味として台湾のとろみ醤油を厳選しコクを出している。
とろみ醤油が醸すほのかな甘みと卵の風味が口の中に広がる。
「鹹豆漿」は、豆乳は国産大豆を厳選し毎朝店で搾ったものを使用。酸味をしっかり感じる味わいで、ラー油はあり、なしが選べる。
[電話]03-5639-9292
[営業時間]8時~18時
[休日]月、木、日
[交通]地下鉄南北線四ツ谷駅2番出口から徒歩3分
台湾豆乳大王@九段下
豆乳粥が胃に優しい!
油篠や野菜がのった豆乳粥は、薄めのすっきりとした味付け。とろみ醤油や酢などの調味料で自分の好みにアレンジするのもいい
小麦粉の薄い皮にネギの入った溶き卵を重ねて鉄板で焼いた「蛋餅(ダンピン)」もまた台湾の朝ご飯の定番メニュー。
台湾のクレープと言われるが甘さはなく、他に日替わりでベーコンとチーズを加えたもの(430円)なども。
[電話]03-6268-9757
[営業時間]8時〜14時
[休日]土(隔週で月2回)、日、祝
[交通]地下鉄半蔵門線ほか九段下駅A6番出口から徒歩2分
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