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『おとなの週末Web』では、グルメ情報をはじめ、旅や文化など週末や休日をより楽しんでいただけるようなコンテンツも発信しています。国内外のアーティスト2000人以上にインタビューした音楽評論家の岩田由記夫さんが、とっておきの秘話を交えて、昭和・平成・令和の「音楽の達人たち」の実像に迫ります。国民的バンドとなったサザンオールスターズ、桑田佳祐の第2回です。

テレビで売れることを潔しとしない……ニューミュージック勢のステイタス

令和の現在、若年層の3分の1はテレビを観ないという。昭和の時代、テレビは流行や風俗の発信源だった。特に音楽は、テレビで発信されるとヒットに結びつくケースが多かった。まだJ-POPという言葉はなく、ニューミュージックという言葉が、歌謡曲以外の音楽を包括していた。

歌謡曲がスタンダードで、ニューミュージックは、そのアンチと言えた。多くのニューミュージック系のミュージシャン、例えば井上陽水、荒井由実、吉田拓郎などといった人々は、テレビで売れることを潔しとしなかった。テレビを使わないで売れるというのは、ニューミュージック勢のステイタスだったのだ

左から『熱い胸さわぎ』(1978年)『タイニイ・バブルス』(1980年)『NUDE MAN』(1982年)『人気者で行こう』(1984年)『10ナンバーズ・からっと』(1979年)『Young Love』(1996年)『綺麗』(1983年)
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「テレビへの抵抗なんて、まったくありませんね。売れなきゃ仕様がないですよね」
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岩田由記夫
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