旬の果物や野菜を使ったパンが棚にズラリと並び、彩り豊か。パン屋さんに行けば、季節を感じら れます。ここでは秋の味覚とさまざまな生地の組み合わせが絶妙だったパンをお届けします。
画像ギャラリー【デニッシュ×りんご】『CORDUROY コーデュロイ』@瑞江
アップルパイデニッシュ(1個280円)
食感、味わいのバランスが絶妙
サクサク食感が楽しい!濃厚なリンゴパイ
驚くほどサクサクッとした食感に感動した。“デンマーク風のパイ菓子”を意味する「デニッシュ」は、写真のように生地を縦向きにし、軽やかに焼き上げている。中に入るのは濃厚で甘酸っぱいリンゴのペースト。ベストな状態で堪能するなら、できるだけ早めに
いただきたい。
店舗隣の「たいよう公園」で、自家製ドリンク(260円〜)や近隣の小島農園の野菜を使ったスープ(350円)などとパクッといけば、より幸せなひと時が過ごせるだろう。
画像上:トロペジェンヌ(330円)
画像下:塩バタかぼちゃ(200円)
いずれもオーダー後に中身を入れる。「トロペジェンヌ」は南仏の港町、サン・トロペの名物。キビ糖のブリオッシュにバニラビーンズをふんだんに使ったカスタードクリームがたっぷり。なめらかなカボチャあんとバターの塩気がクセになる「塩バタかぼちゃ」は秋限定
青菜を使用した自家製カレーのカリーポッター(1個180円)
パンにより粉を使い分ける。ふすま小麦を使い長時間発酵させることで噛み締めて旨い味に仕上げた
TEL:03-6638-8303
営業時間:7時〜19時※売り切れ次第終了
定休日:月・火 予約要相談
交通:都営新宿線瑞江駅南口から徒歩10分
『CORDUROY』内観
【バゲットアラマン×サツマイモ】『Comme’N TOKYO コム・ントウキョウ』@九品仏
さつまいもと大豆バター(518円)
大豆バターを使用。植物性なので口当たりも軽やか
さつまいもと大豆バター(518円)
切る前はこんなカタチ!
秋風ふわり、手捏ねがもたらす香り高い風味に感動
「パンと向き合い、日々正直に作るだけです」と話すシェフの大澤秀一さん。日に70 〜80種類程度のパンを次から次へと焼き、閉店まで極力切らさないことを目指す。
「バゲットアラマン」とは“手ごねのバゲット”の意。その名の通り、人力で捏ねることで余計な熱が入らず、小麦粉の風味と甘みを感じさせる。表面をしっかり焼き、中の水分を閉じ込めた生地はむちむちの食感で、サツマイモのやさしい甘さと大豆バターの柔らかな塩味があとを引く。
画像上:シナモンロール(324円)
画像下:クロワッサン・オ・ザマンド(486円)
アーモンドと栗の風味が豊かな「クロワッサン・オ・ザマンド」。ごろっと大きな栗の甘露煮がサンドされ、重量感があるのにペロリといける。ふわふわの「シナモンロール」は、表面を焼くことで香ばしさを加え、味に奥行きを与えている
TEL:非公開
営業時間:7時〜18時 店頭でのみ予約・取り置き可
定休日:火・水
交通:東急大井町線九品仏駅から徒歩1分
【クロワッサン×季節野菜】『Boulangerie Kurumi ブーランジェリークルミ』@七里
季節野菜のクロワッサン(1個320円)
提供は10月中旬頃までを予定
旬素材の持ち味を引き出した逸品に季節を感じる
遠方からも客が訪れる評判店で、今年から力を入れているのが料理系のパン。この季節野菜シリーズは約2ヶ月ごとに様々な素材を用いつつ、クロワッサン、リュスティック、キッシュ、ピザ、サンドイッチの5種類で展開。
芳醇なバターの風味が魅力のクロワッサンにこの秋合わせたのは、蒸し焼きにしたカボチャや焦げ目がアクセントのブロッコリーなど。甘くない生クリームが全体をまとめており、ガブリといってその一体感を楽しみたい。
渋皮栗のブリオッシュ(280円)
バターたっぷりの生地にさらにバターと濃厚な栗クリームを折り込みリッチな味に
究極のメロンパン(200円)
一番人気のメロンパンは外がサクッ。
究極のメロンパン(200円)
中の空洞部分は塩クリームが溶けた跡で、しっとりモチモチ感と甘じょっぱさがヤミツキに
自家製チキンとキノコのマスタードクリームソース(320円)
グリルした鶏モモ肉にマスタードクリームソースを絡めて
TEL:048-685-0444
営業時間:9時〜17時、土・日・祝7時〜18時※売り切れ次第終了 予約・取り置き可
定休日:水・木※11月〜水のみ
交通:東武アーバンパークライン七里駅から徒歩15分
【カレーパン×季節野菜】『神田川ベーカリー』@都電早稲田
レーズンカレーパン(1個324円)
もちもちの食感に魅了される。昭和時代の喫茶店にあるドライカレーはレーズンが入っていたが、あのイメージ
ありそうでない組み合わせと美味しさから口コミで拡散!
販売は対面式で、お昼時には行列ができる人気店。店頭にはちょっと腰掛けられるスペースがあり、近隣の子どもたちの弾けるような笑顔も見られる。パンは国産小麦をメインに厳選素材を使い、添加物は不使用。心身に沁み入る美味しさだ。
ありそうでなかった素材の組み合わせが面白く、モチモチの生地に練り込まれた甘酸っぱいレーズンに、爽快なスパイシーさと肉肉しさを併せ持つキーマカレーをドッキング。そこに香るパクチーが味の創造性を高める。
大葉とベーコンのバゲット(486円)
ベーコンの塩気をサッパリとした大葉がリセットしてくれるから、いつまでも食べていたくなる。中毒性の高い味だ
豆乳フランス(334円)
豆乳クリームを使い、外のずっしりした食感に対して、中は実にしっとり
塩ぱん(1個140円)
中に仕込まれた有塩バターがパンの下部にじゅわっと染み込んでいる
TEL:070-6971-0731
営業時間:11時〜18時※売り切れ次第終了 予約連絡と取り置きは14時以降可。大量の場合は予めが好ましい
定休日:月・火
交通:都電荒川線早稲田電停から徒歩3分
【ブリエ×栗】『Boule Beurre Boulangerie ぶーるぶーるぶらんじぇり』@八王子
栗のブリエ(1個200円)
砕いた甘栗がイン
地元民が誇る、人気ブーランジェリー
穀物や木の実を使ったパンが揃う。菓子パンにひとアイディア加えたものやライ麦100パーセントのパンなど、幅広いラインナップ。「栗のブリエ」はマロンクリームと甘栗が練り込まれ、柔らかさと繊細な甘みに癒やされる。豊潤な実りに感謝したくなる秋らしい味だ。ちなみに「ブリエ」とは、“ノルマンディの漁師のパン”のことだそう。
かぼちゃパイ(320円)
ほっくり甘いカボチャのペーストを合わせ、レーズンとクルミがアクセント
フリュイ(1個320円)
クランベリーとクルミが入った一番人気。噛み締めると、麦畑の光景が眼前に広がるかのよう
TEL:042-626-8806
営業時間:10時~19時 予約可 ※パン通販サイト「rebake」にてオンラインショップもあり
定休日:月・火
交通:JR中央線ほか八王子駅北口から徒歩10分
【カンパーニュ×栗】『ON THE DISH オンザディッシュ』※オンラインのみ
marron(1個360円)
みっちりとした食感とふんわり栗が香る「marron」
実直さが光る、地に足が着いた美味しさ
もちもちとして密度が高いパンは、素朴だが素材の良さを感じさせる。「marron(マロン)」はイタリア産マロングラッセを練り込んだ人気の一品だ。現在はパンを軸としたオンラインセレクトショップとして展開。基本的な営業日は火〜金で、前日にオンラインストアにアップされ、注文できる。数量は限られており、売り切れ次第販売終了。
画像上:cotton(470円)
画像下:黒糖胡桃カンパーニュハーフ(720円)
山型食パンの「cotton」。酸味がきちんとあり、サンドイッチやジャムとの相性◎。「黒糖胡桃カンパーニュ」はクルミがザクザク
Lunch(240円)
「Lunch」はイングリッシュマフィン
※店のデータは、2021年10月号発売時点の情報です。
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