『くぬぎ屋』@伊勢佐木長者町
ミックスワンタンスープ塩味(920円)
“トゥルン”部分もしっかり付いたワンタン
ワンタンの”トゥルンッ“を心ゆくまで堪能できる専門店
関内駅からも徒歩5分ほどの好立地。
鎌倉街道の路面店として異彩を放つ、すべて手作りのワンタンスープ専門店。
食事にも、おやつにもよし。飲んだ後の〆に利用する人も多い。
自宅で店の味をそのまま再現できるように配慮されたお持ち帰りセットも、コロナ禍以前からの人気だ。
おつまみワンタン(580円)
卵黄醤油と辛子で食べるおつまみワンタンもオツだ
『くぬぎ屋』
カウンター主体の店内
[電話]045-261-6656
[営業時間]11時~15時、17時〜翌2時、土・日・祝11時〜翌2時
[休日]火(祝日の際は営業)
[交通]横浜市営地下鉄ブルーライン伊勢佐木長者町駅3A出口から徒歩3分
ワンタンとは一体何か?水餃子との線引きは!?
バルでもワンタンとの幸せな出合いがあった。『jiubar』の人気メニュー「たっぷり胡麻のゆでワンタン」はかなりの個性派だ。ワンタンは豚肉の餡がたっぷり詰まってゴロンとかなり大ぶり。ふりそではほとんどない。
こうなると、ワンタンと水餃子との線引きはどこに?という命題に心がザワザワしてくる。
しかし、食べてみると、キミはまさしくワンタンだったね。
“プルルンッ”という食感の皮とジューシーな肉餡を噛み締めていると、小さなふりそでの “ツルン”としたアクセントも顔を出す。成都で味わった現地のワンタンを再現したとマネージャーの川上武美さん。
「皮は小麦の味がしっかり感じられるようにあえて厚め。それでいてかん水を使って、ツルリとした食感を大切にしています」
なるほど、ワンタンのアイデンティティのギリギリのセンに斬り込んだ、ワンタンの地平を拓く一品だ。
黄色味がかった大きな皮でエビと豚肉の餡を包んだワンタン。
それを金華ハムと鶏ガラでとったスープと一緒にいただくのが、香港式の伝統的なワンタン料理だと話すのは『チャイニーズレストラン 漢』のオーナーシェフ・藤井寛さん。彼を料理の世界へと導いたのは、なんとワンタンだったというから驚く。
「料理が好きで、SEとして働きながら自宅でいろんな調理の研究をしていた時、あるレストランのワンタンを食べて衝撃を受けて。スープの奥深さ、ワンタンの心地よい食感、プリプリのエビ……。世の中にこんなに美味しいものがあったのか!他に変わるもののない料理だ!!」と。
それを機に料理人を目指したという藤井さん渾身のエビワンタンスープは、ひとり用のスープ椀に特大のワンタンが1個鎮座する潔いスタイル。熱々をかぶりつくと、プリプリ&トゥルトゥルのハーモニーで口の中がえらいことに!
ジューシーな肉餡とスープの上品な風味に恍惚としてしまった。
つまりワンタンの皮はキャンバスだ。ワンタン料理は絵画だ!
食べ過ぎでついにおかしくなったと思わないでほしい。
ワンタンの皮は、美味しい餡を包んで閉じ込めるという働きに加え、餡から出る肉汁やスープの旨みに染まり、トゥルンッという食感にのせて味わわせてくれるのだ。皮自体に美味しさがそのまま伝わる素直さの、なんとも健気で奥ゆかしいこと。
ワンタン探しの旅は続くよ、どこまでも。
『jiubar』@飯田橋
左から順に、
たっぷり胡麻のゆでワンタン(780円)、ジャスミン茶ワー(680円)
厚めの皮のモッチリ感も楽しいワンタン。ウォッカ+ジャスミンのサワーが合う
既成概念が揺さぶられる 攻めの姿勢のギリギリワンタン
神楽坂通りに面するビルで看板も掲げずに営まれる中華バル。
青山などで人気の『希須林』を母体とするため、本格的な中国料理のフードを味わえる。
山椒ジンソーダなど料理とのマッチングが練られたオリジナルカクテルも定評アリ。
存分に食べて酔える、大人の空間だ。
ジュウバーの肉団子(680円)
肉団子は青山椒のパンチがクセになる
『jiubar』
ゆったりと落ち着いた空間
[電話]03-6265-0846
[営業時間]17時~翌1時(24時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩1分
『チャイニーズレストラン 漢』@三田
海老雲呑湯(エビワンタンスープ、350円)
プリプリのエビがこれでもかと入った特大ワンタン
これぞ正統 王者の風格!本場香港式ワンタンの真骨頂
慶應大出身でSEだった藤井寛さんが、長年の憧れだった料理の世界へ。
マンダリンオリエンタル東京『センス』での修業を経て独立した店だ。
町中華を自認するだけあって気さくな雰囲気。
料理も手頃な価格ながら、一切抜かりのない本場香港の味。
広東焼物五種盛り(900円)
香港式チャーシューや鶏の醤油煮など香港を代表する焼物を一挙に楽しむならコレ。酒が進む!
『チャイニーズレストラン 漢』
カウンターのみの席からは調理風景も楽しめる
[電話]03-6435-4850
[営業時間]11時~14時(LO)、17時~22時(21時半LO)
[休日]水
[交通]都営三田線ほか三田駅A10出口から徒歩3分
店のデータは、2020年12月号発売時点の情報です。
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