都内の甘味処7選 お汁粉&ぜんざいがおいしいお店 「おとなの週末編集部」おススメ!!

北風の厳しさを感じたら、とにかく甘味屋さんに入るべし。温かくて甘いあんこは、身も心もほぐす究極のセラピーだ。

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本誌スタッフ、ライターが感じた甘さの度合いを、下記のマークで表記しています。

★ → 甘さ控えめ
★★ → 甘い
★★★ → とても甘い

甘味 おかめ 麹町本店@麹町

★★★ 御膳しるこ(こしあん 760円)餡の口当たりの良さからか、甘いのに重さを感じない。焼きたての餅にも優しく絡む

絹のような舌すべりのこし餡が 餅を優しく包む

「特別なことは何もしていないの。祖母の代から毎朝真面目に小豆を炊いているだけ」と語るのは、都内に3店舗ある店を切り盛りする女将。

北海道十勝産の小豆を使った御膳しるこは、しっかりとした甘さながらも、舌にとろりするりと乗り、エグ味がない。

二度ざらしのこし餡はとにかくなめらかで、ほど良いぽってり感。箸休めの葉唐昆布の佃煮と共に丁寧な餡仕事を感じながら食べたい一杯だ。

★★★手むき栗ぜんざい(1010円 9月〜12月末頃まで)くちなし色の大粒の国産栗がなんと2粒も。日本の旬を味わえる一杯だ
★★★蔵王あんみつ(760円)1年を通して人気の名物メニュー。大粒のふっくら金時豆に、こっくり濃厚ソフトがドスンと構える

[住所] 東京都千代田区麹町1-7 フェルテ麹町 1階
[電話番号] 03-5275-5368
[営業時間] 10時半~18時半
[休日] 土・日・祝
[交通] 地下鉄半蔵門線半蔵門駅2番出口から徒歩約3分

甘味 おかめ

御菓子司 寿々木@九段下

★くるみしるこ(600円)浮かんだクコの実が華を添える。箸休めの塩豆が「くるみしるこ」の繊細な甘さをさらに引き立てている

創業120年 4代目が贈る創作汁粉

九段下の小路にたたずむ小さなお店は、明治29年から続く超老舗。

必食の喫茶メニューは4代目主人が創った「くるみしるこ」だ。

牛乳でのばした手亡(てぼう、白いんげん豆)餡のおだやかな風味と、炒った胡桃の香ばしさのバランスがお見事

あえて残したという胡桃の食感が、白玉の繊細な柔らかさと相まって匙がスイスイ進む。

心が丸くなるような優しい味だ。

★★田舎しるこ(つぶしあん 570円)王道タイプのおしるこはおだやかな甘さ。餅にも程よく絡んで絶品

[住所] 東京都千代田区九段南1-4-3
[電話番号] 03-3262-4964
[営業時間] 11時〜19時(喫茶は12時から、18時半LO)
[休日] 土・日・祝
[交通] 地下鉄東西線ほか九段下駅6番出口から徒歩約1分

御菓子司 寿々木

天まめ@築地

★おしるこ(冬季限定 880円)ほんのりとした甘みの中に豆の風味を感じる一杯。(おしるこの提供は11時からで、煮汁が無くなり次第終了)

“豆”を感じる 甘さひかえめの安らぎ甘味処

食物繊維たっぷりの豆や寒天を使ったメニューを得意とするお店。

お汁粉のベースは、小豆の皮をあえて残したつぶ餡に黒豆の煮汁を合わせ、ほんのり甘くカラダが喜ぶ味に

栄養士の資格を持つ店主の藤田圭子さんは「昔ながらの家庭的な方法で作っています」とほほ笑む。

注文が入ってから小鍋で作るため、時間は少しかかるがその分ほっと一息つけるはずだ。

★ごま小豆(730円)すった黒ゴマとたっぷりの小豆で寒天をいただく。甘いのに罪悪感を感じさせないヘルシーさがうれしい
豆類や寒天はすべてお店で手作り。仕込みには水素水を使うのだとか

[住所] 東京都中央区築地2-8-1築地永谷タウンプラザ107 
[電話番号] 03-6264-0782
[営業時間] 7時〜19時(喫茶メニューは11時から、18時半LO)
[休日] 日
[交通] 地下鉄日比谷線築地駅4番出口から徒歩約2分

天まめ

森乃園(もりのえん)@人形町

奥:★抹茶ぜんざい(950円)手前:★ほうじ茶ぜんざい(980円)各ぜんざいは冷たくするか温かくするか、気分で選べるのもうれしい

お茶屋さんが創った 茶葉の香り豊かな餡を召し上がれ

ほうじ茶で有名な老舗のお茶屋が冬の甘味もプロデュース。

京都・宇治産の高級抹茶や、2度焙煎の最高級ほうじ茶の葉をたっぷりと餡と白玉に練り込み、風味豊かな味に仕上げている。

椀の中にお茶の香りが立ち、甘さはグッと控えめでほんのり苦味も楽しめる

普通の甘味に飽きた人に食べてほしいのはもちろん、小豆の懐の深さに気付かされる一品だ。

★★★焼き餅入り栗ぜんざい(1080円)通常の餡メニューも楽しめる。餅、白玉、栗が一緒に入った贅沢な椀

[住所] 東京都中央区日本橋人形町2-4-9 
[電話番号] 03-3667-2666
[営業時間(甘味処)] 平日12時〜18時(17時LO)、土・日・祝11時半〜18時(17時LO)
[交通] 地下鉄日比谷線築地駅4番出口から徒歩約2分

森乃園

竹むら@淡路町

★★あわぜんざい(800円)

86年変わらぬ味を気軽に楽しめる

昭和5年創業。昔から変わらない作り方で小豆を炊き、保存料なども一切使わない。

厚いこし餡の下には、もっちりとした蒸したての粟が。もち粟のつぶつぶとした食感と香ばしい風味に、ぽってりとした餡の甘さが絶妙に合う

濃厚なのに餡はくどくなく、甘味疲れをしない上品さを残した味だ。

[住所] 東京都千代田区神田須田町1-19 
[電話番号] 03-3251-2328 
[営業時間] 11時〜20時
[休日]日・月・祝
[交通] 地下鉄丸ノ内線淡路町駅A3出口より徒歩約3分

うさぎやCAFE@上野

★餅きびぜんざい(秋~春限定 1280円)

餡× チーズの意外な共演 甘じょっぱい味がクセになる

どら焼きの名店「うさぎや」が手掛けるカフェの独創的メニュー。

日系ブラジル人が現地で羊羹にチーズを合わせていたことからヒントを得て作られたのだとか。

まろやかな塩気が餡の甘さをひきたて、やみつきになる甘じょっぱさ。しょっぱさ×甘さのバランスに挑戦した、大胆な創作汁粉だ。

[住所] 東京都台東区上野1-17-5
[電話番号] 03-6240-1561 
[営業時間] 9時〜18時
[休日]水
[交通] JR山手線御徒町駅南口から徒歩約5分

甘味 あづま@高円寺

★★★田舎しるこ(470円)

飾り気の無いどっしりあんこはどこか懐かしい味

広めの椀にたっぷりと盛られた餡は、粒感がしっかり。さらに大きめのお餅が入る。

甘味というより食事といってもよいボリュームだが、餡とお餅はお店で手作りゆえ、こっくりとした甘さのわりに余計なエグみが一切ない

飾り気はないが素朴な味わいで、安心感のある昔ながらのお汁粉だ。

[住所] 東京都杉並区高円寺北3-2-14
[電話番号] 03-3339-0583
[営業時間] 11時半~20時半
[休日]月
[交通] JR中央線高円寺駅北口から徒歩約5分

ちょっとややこしいけど覚えておきたい!お汁粉&ぜんざいのメニュー名

「お汁粉」と「ぜんざい」ってどう違うの?

関東と関西で異なるため、まずは、関東の場合から。

餡の汁気が多く、飲むようなタイプのものを「お汁粉」、餡の汁気がほとんど無いものを「ぜんざい」と呼んでいる。

お汁粉はさらに「御膳汁粉(=こし餡)」「田舎汁粉(=つぶ餡)」タイプに分けられる。

一方、関西では、「お汁粉」も「ぜんざい」もどちらも“汁気ありき”で、「お汁粉」といえば「こし餡」、「ぜんざい」といえば「つぶ餡」を指す。

関東の甘味屋では、混乱防止のため、餡が“つぶ”か“こし”なのか、メニューに併記していることも多い。

「お汁粉」や「ぜんざい」のメニューにはどんなバリエーションがある?

これまでご紹介したお店にもあるように、「白玉汁粉」「栗入り汁粉(ぜんざい)」などが多くのお店でみられる。

「白玉汁粉」は「餅」の代わりに白玉団子が入ったもの。白玉汁粉はつぶ餡かこし餡か?……は店による。う~んややこしい。

撮影/貝塚隆 取材/MARIE
※店のデータは、2017年1月号発売時点の情報です。
※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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