本家第一旭 神保町店@神保町
チャーシュー麺1000円
具と麺の楽しき食感とキレのある豚骨スープが記憶に残る老舗の味
京都を代表する老舗が新宿に進出し話題をさらったのが2018年のこと。そうして2021年末、東京2号店をここ神保町に構えた。特徴のひとつが丼に散りばめられたスライスチャーシュー。
これでコシの強い麺や、どっさり乗った九条ネギを包んで一緒にすすれば、食感や味わいが代わるがわるにやってきて、噛む度に旨さが増す仕掛け。とは言ってもスープがなくちゃ始まらない。長期飼育されたメスの豚ゲンコツに加えて肩ロース、バラ、ウデ肉を大釜でグラグラ炊いてエキスを搾り出す。濃厚なコクに醤油のキレが合わさって、箸が自然と加速していく。
住所:東京都千代田区神田神保町2-48-2
TEL:非公開
営業時間:11時~22時(21時45分LO)、日11時~18時(17時45分LO)
定休日:無休
交通:地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A4出口から徒歩3分
麺や 維新@目黒
特醤油らぁ麺1100円
麺、スープ、具材すべてに手を尽くすご馳走ラーメン
この店に来るならばちょっと奮発して全部のせの「特」を選ぶべし。しっとり柔らかな鶏胸チャーシューに、塩麹に漬け込んだ熟成豚肩ロース、味玉はもちろん半熟トロトロだ。
忘れちゃいけないのが自家製わんたん。まさに“雲”を“呑”むがごとくつるっと口に飛び込んで、中から肉汁があふれて来る。さらに、やや平打ちで長めの麺はすすり心地よく、名古屋コーチンや比内地鶏のクリアなスープを引き連れる。
どこに箸を付けても「おっ」と思わせる隙のない旨さにのけぞった。食べ進むうちに麺、スープ、具材が丼の中で調和していく至福の一体感にも注目を
住所:東京都品川区上大崎3-4-1 サンリオンビル1階
TEL:03-3444-8480
定休日:日
営業時間:11時~15時、18時~21時半(21時10分LO)
交通:JR山手線ほか目黒駅東口から徒歩4分
ラーメン大至@御茶ノ水
ラーメン780円
毎日でも食べたくなる 日常に寄り添う味に胃袋も心も掴まれる
渦巻き模様の丼に浮かぶは、澄んだスープに中太麺、ちょんとのっかった固茹で玉子とナルトの姿も愛おしい。誰もがイメージする昔ながらのラーメンそのものだ。店主の柳﨑さん曰く、「目指すのが“普通の最高峰”」。
鶏の旨みを立たせたスープにさりげなく寄り添う醤油の風味は、強すぎず弱すぎずのいい塩梅。取り立てて変わったところはないけれど、第二波、三波でじわじわ複雑な旨みと厚みが増してくる。加えて麺だ。浅草開化楼のつけ麺用をしっかり茹でて、小麦の香りと甘みを引き出した。気取りはない、けれども普遍的な旨さがこの1杯に宿っている。
住所:東京都文京区湯島2-1-2
TEL:03-3813-1080
営業時間:11時~15時、17時~21時(20時45分LO)
定休日:日・祝(土は昼のみ)
交通:JR中央線御茶ノ水駅聖橋口から徒歩6分
撮影/西﨑進也、大西尚明(篠はら)、小島昇(河野) 取材/菜々山いく子
2022年2月号発売時点の情報です。
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