『BAR 日登美』 怪しげな扉の先にある一流の味わいに酔う
男でも女でもギャップがある人にとてつもない魅力を感じることがある。バーの場合。 壊れた看板、怪しげな扉。それだけでもうためらうが、入れば一流の世界が待っていた。マスターは知る人ぞ知る伝説のバーテンダーだ。店は創業43年。名だたる著名人も経営者もここのカクテルに学び、酔いしれたとか。流れるような所作で作ってくれたフルーツのカクテルは、その巧みな技とフレッシュな旨さにクラッ。「私はフレッシュな歳じゃないけどね(笑)」なんてダジャレが飛び出すマスターもまたギャップの人、惚れた。
住所・電話番号などは残念ながら非公開。新井薬師から東の方向に徒歩10分ほど歩いたところにあります
昭和風情あふれる美味し楽し街歩き
お次は懐かしの店&食べ歩き編。商店街は駅をまたいで南北に延びている。周辺を散策すると見るからにレトロなパン屋さんなど昭和生まれの心を揺さぶる店が点在していた。その『丸十ベーカリー』。自家製マヨネーズを使った総菜パンなど、どれも素朴な味だ。すると武内が突然走り出した。付いて行くと『ぎふ屋』という懐かしい駄菓子屋。「500円もあれば大人買いできますよ~。欲しいもの何でもプレゼントしてあげます。ダイヤなんてどう?」。ヒゲ面中年男がキャッキャとはしゃいどる。コヤツの脳ミソは小学生か。待てよ? 子供の頃はお菓子の指輪キャンディーでもうれしかったっけ。武内がドヤ顔で買ってくれたダイヤの指輪を指にはめ、ペロペロ。少女の心を取り戻す街、それが新井薬師前。
お土産には『さくらやま果房』がおすすめ。人気のスコーンの他、豚の顔を模した焼き菓子も。かわいいかわいいと笑いながら6匹の子豚の顔を次々食べた(文字だけ読むと怖い)。他にもキューバンサンドなど、見つけた美味は誌面をご覧ください。
撮影/大西尚明(高ばやし)、小島昇(商品)、取材/肥田木奈々
※2022年3月号発売時点の情報です。
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