ヘモグロビンがうまく作られない
【答え】
(3)反り返ったツメ
反り返ったツメは、中央部がへこみ、匙(さじ)あるいはスプーンのような形状になることから、「匙状爪(さじじょうづめ)」、「スプーンネイル」と呼ばれることもあります。このようなツメになるのは貧血(鉄欠乏性貧血)の人が多いことが知られています。
鉄分が不足すると、ヘモグロビンがうまく作られず、酸素が全身に十分に行き届きにくくなります(参考[1])。血液中の酸素が不足すると爪は軟らかくなり、外力の影響で反り返ってしまうと考えられています。
そのほかの2つは同じような原因で起こります。ツメは三層構造になっていますが、乾燥や外部からの衝撃が原因でその間に空気が入り、1番上の層や2番目の層がはがれると「二枚爪」となります。
ツメはケラチンというタンパク質が主成分ですが、タンパク質が不足するとツメは弱くもろくなり、それぞれの層がはがれやすくなることで二枚爪になりやすくなります。また、爪が弱くもろくなると、割れやすくもなります。
そのほかに、ツメの乾燥を防ぐビタミンA、ツメを丈夫にするビタミンB、ツメの血行を良くするビタミンEなどのビタミン類(参考[2])や、前述の鉄、ツメを丈夫にするカルシウム、ツメのツヤを保つ亜鉛などのミネラルの不足も、二枚爪や爪割れの原因となります。
(参考)
[1]鉄分不足による症状「鉄欠乏性貧血」とは?(NHK健康チャンネルHP)
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_581.html
[2]【医師監修】爪に必要な栄養素(スキンケア大学HP)
https://www.skincare-univ.com/article/011597/