●さざえのつぼ焼きご飯 調理編
1)カセットコンロに焼き網をセットする。さざえ2~3個を貝殻のまま、口を上にして(フタ側を上にして)、つぼ焼きにする。※火は中火で、焼き始めてから1分ほどは何もせずに見ていましょう。
2)さざえの口がフツフツし始めたら、仕込み編で用意した合わせじょうゆ小さじ1を、さざえごとに加えていく。再び、勢いよくフツフツし始めたら30秒カウントし、網からおろし、バットなどに置いておく。この要領で、残りのさざえをつぼ焼きしていく。※さざえのつぼ焼きを「浜焼き」ふうで食べるなら、これで出来上がりです。あまり長く焼きすぎると、肝が焦げるので頃合いを見ながら焼きましょう。さざえの殻もフタも超熱いので、軍手、竹串、フォークなどを用意しておきましょう。
3)つぼ焼きにしたさざえは、フタをはずし、竹串や、フォークなどを使い、殻から身を取り出す。肝と口ばしなどの硬い部分はずし、身だけを食べやすく切る。※焼き上がったさざえの肝も食べられます。先の白っぽい部分は特においしいですね。
4)鍋に仕かけた白米を炊く。炊飯のメドは15~18分ほど。最初の3分は弱火とし、その後は中火10分ほど炊く。※18分炊くと、なべ底におこげもできます。
5)鍋が沸騰してきたら弱火にしてさらに5分ほど炊いて、火からおろす。これでご飯の炊き上がり。※鍋から勢いよく湯気が立つのは、炊き始めて13~14分後あたりですね。鍋は鋳物ホーローの内径18cmのものを使いました。普段のオイラは、IHクッキングヒーターでの炊飯ですが、ガスで炊く場合もほぼ同じと感じています。
6)炊き上がったご飯の鍋に、3)の食べやすく切ったさざえを入れ、フタをして10分ほど蒸らす。※この蒸らしでさざえが再びアツアツになり、やわらかくなります。
7)食べる直前に刻んだ三つ葉を散らし、フタをして1分ほど蒸らせば出来上がり。※食卓には鍋のままで出し、アツアツで食べましょう。鍋のフタを開けた瞬間、歓声が上がること必至です。
文・写真/沢田 浩
さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社