さざえのつぼ焼きご飯は、鍋で炊けば香りも鮮烈!
さざえのつぼ焼きご飯の作り方はシンプルです。家庭用のカセットコンロを屋外に持ち出して、焼き網でさざえを焼き、炊き上がったご飯の上にのせるだけです。もちろん、焼き上がったさざえは刻みますが、ここでいちばん大事なことは「炊き上がったご飯で蒸らす」ことです。炊飯器で炊いた場合は、炊き上がる10分ほど前の「蒸らし」の段階で、刻んださざえを投入します。
いっぽうで、炊飯器で炊くご飯は、どんなに機能が進化した機種でも香りがもの足りません。「おこげ」ができないように火力が調整されているから、とオイラは勝手に考えています。なので、オイラは鍋でご飯を炊いています。香りも鮮烈です。
おすすめは、鋳物ホーローの鍋です。人気の商品では、「ル・クルーゼ」や「ストウブ」といったブランドの鍋がそれにあたります。鍋の厚みがあり、フタも重いため高温(200度ほど)が保たれ、ほぼ15分ほどでご飯が炊き上がります。さらに、ここから3分ほど火を入れると、ちょうどよいおこげも鍋底にできます。
こんな、さざえのつぼ焼きご飯は「非日常感」も楽しむものです。普段の炊飯器ではなく、ぜひ、鍋で炊きたいものです。さざえの旬は冬から初夏にかけてです。夏場が産卵期となり、産卵にそなえて栄養を蓄えているのが初夏のさざえ。おいしいわけです。