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『おとなの週末Web』では、手作りの味も追求していきます。そんな「おとなの週末」を楽しんでいる手作り好きから、折々の酒肴を「季節の目印」ともいえる二十四節気にあわせて紹介しています。 「小満」を迎えた11回目は、塩らっきょう作りです。

初夏から7月が、土付きらっきょうの出回る時期

待ちに待ったらっきょうの季節です。
「らっきょう……、誰が待っているの。ジジババか?」と言われかねませんが、はい、そのとおりです。気が早いオイラは5月の連休明けの頃から、八百屋をのぞいては、らっきょうの新物が並んでいないかと、チェックしまくっておりました。らっきょうを漬けるためです。あのシャッキリとした歯ごたえ……大好物なのです。

古くからの生活暦・二十四節気でいえば、「小満」(しょうまん。5月21日から6月5日まで)とされる時期が、らっきょうを漬ける目印でもあります。土中のらっきょうも洋々と成長し大きくなってくるのです。

初夏「小満」の時期は、まさにらっきょうの旬

らっきょうは初夏から7月にかけて出回ります。鹿児島産のものから出回り、宮崎、徳島、鳥取が代表的な産地です。夏に種らっきょうの球根を植え付け、ほぼ1年かけて成長するというらっきょう。土付きのらっきょうはこの季節にしか手に入りません。砂地でも育つらっきょうは、荒れ地や栄養分の少ない土地でも生育する生命力の強い根菜で、葉が枯れる初夏の頃、土の中で成長した根っこが出荷されているのです。

ちなみに、「らっきょう」という漢字はまず書けませんし、読めません。「辣韮」と書きますが、辛いニラという存在なのか、くさいわけです。その強烈なにおいの成分は、血液をサラサラにするとも伝えられ、さらには血圧も下げてくれる期待もある土の恵みです。

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甘くないらっきょう漬けが「塩らっきょう」...
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沢田浩
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