『ピッツァリア ブガンヴィッレ広尾』@広尾
粉の配合からこだわる職人の思いが詰まったスペシャリテ
名ピッツェリアが店名を改め新装オープンした。進化した味は予想以上。ピッツァから漂う素材が調和し合った時にのみ醸される香り……。誘われるように口に運べば、サクッジュワッ。なんだこれ!生地が軽い、何より口に広がる旨みが尋常じゃない。
真のナポリピッツァ協会から認められた同店では、生地にこだわるのはもちろんのこと具材の味の出し方に気を配る。例えばトマトソース。焼き上がり時の状態から逆算し、ホールトマトを果肉の食感を残すよう手で潰すという。
「美味しい」のために手間を惜しまない。間違いない良店の証だ。
[住所]東京都港区南麻布5-15-25 広尾六幸館1階
[電話]080-1032-0341
[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)、17時半〜21時
[休日]月
[交通]地下鉄日比谷線広尾駅1番出口から徒歩1分
『ペルケノ』@中板橋
手ごねで生まれる軽やか食感 女性職人の本気の一枚を!
イタリアでの修業中に店主の小俣さんが出合ったのがピッツァイォーロという職業。ひとつのジャンルを突き詰める姿に魅せられ、帰国後すぐにまだ東京でも数少なかったナポリピッツァの店の扉を叩いた。
独立したのは子育てのため。第2・4土曜以外は基本16時までと短い営業ながらも、全力投球する構えは崩さない。
ミキサーは使わず手で練ってから2日間かけて発酵熟成させる生地は、サクッとした実に軽やかな食べ心地。前菜や肉料理も準備万端で、ワインを傾ける客も多いそう。この店を通して女性料理人としての働き方も伝えている。
[住所]東京都板橋区中板橋26-7
[電話]080-3609-0815
[営業時間]11時半~16時(15時半LO)、第2·4土のみ17時半~21時半(21時LO)
[休日]日・月
[交通]東武東上線中板橋駅北口から徒歩1分
『ピッツェリア ソル』@新高円寺
こだわり生地+高温窯+短時間が生む軽やかな美味しさ
ご夫婦で切り盛りする小さなピッツェリア。ふたりともピッツァ職人で、同じ発酵・熟成させた手練りの自家製生地、薪窯、ソースを使いながらも、ふたりが焼き上げるナポリピッツァは微妙に味が違うのだ。
ご主人の相川さんは500度で短時間、妻の宮本さんはやや温度を落として少し長めに。結果、どちらも生地の旨みをふんだんに楽しませつつ、相川さんのものはサクッと軽やか。宮本さんのものはふんわりもちっという仕上がりなのだ。ピッツァのなんと奥深いことよ。
2~3人で訪れて、同じメニューの食べ比べも面白い。
[住所]東京都杉並区高円寺南2-7-2小宮ハウス1階
[電話]03-5929-9156
[営業時間]11時半〜15時、17時〜22時半(22時LO) 、水のみ12時〜14時半、17時〜22時半(22時LO)
[休日]火
[交通]地下鉄丸の内線新高円寺駅から徒歩3分
撮影/大西尚明、取材/菜々山いく子
※2022年6月号発売時点の情報です。
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