下ごしらえはいっぺんに! クッパパ流レシピのポイント
疑問がスッキリしたところで、早速作ってみましょう。3品同時並行で調理するとなると、手際の良さが求められます。はじめに材料はすべていっぺんに切ったり、トンカツの下ごしらえをしておいたところで、先に、ナポリタンソースにとりかかりましょう。
みじん切りにした玉ネギをじっくりあめ色になるまで炒めている間、隣のコンロでドライカレーを作ります。玉ネギをあめ色にするのは手間がかかりますが、ぐんと美味しくなるので根気強く炒めます。時間があるときに、まとめて炒めて作り置きしておくと、オニオンスープなどにすぐ活用できて、とても便利です。
トンカツですが、ここでは、フライパンに油をなじませバターをたっぷり溶かして弱火でじっくり香ばしい揚げ焼きにします。焼き加減に注意しながら、その横でスパゲティナポリタンを作ります。
先に作ってあるソースを絡めればすばやくできて、味もキマリます。やはり、こだわりたいのは、トンカツにかけるカクテルソースです。うま味のつまったウスターソースをベースに、風味豊かなブランデーを隠し味にして特別感を出しましょう。
「父の日」最高のプレゼントは手料理を囲んで家族団欒
ところで、エスビー食品が2017年、6~18歳の子供を持つ全国のお父さん500人を対象に「父の日のプレゼントの本音に関する調査」を実施したところ、プレゼントへのこだわりは、「モノ」より「コト」を重視している結果となりました。
「子どもからしてほしいコト」では、「手書きの手紙をもらう」が最も多く、続いて「一緒に食事をする」「一緒に料理を作る」「手料理を作ってもらう」がズラリ並んでいます。手作り料理で食卓を囲みながらの家族団欒が、日頃の疲れを癒し、活力を与えるお父さんへの最高のプレゼントになることでしょう。
文/中島幸恵、漫画/うえやまとち
◆『クッキングパパ』とは?
福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。
週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年4月現在、単行本は161巻。
※「おとなの週末Web」の記事では本稿紹介の漫画、クッキングパパ 「COOK.305 長崎のユニーク満腹メニュー トルコ風ライス」を一話丸ごと読むことができます。