クッキングパパの蒲焼レシピは“生うなぎ”が決め手!
ちょっと奮発して、スーパーや魚屋さんでウナギを買ってきたら、クッキングパパ「COOK.44 スタミナ1000パーセント ウナギのかば焼き」を参考に、ひと手間かけて美味しくいただきましょう。購入の際は生うなぎなら、タレ付きのものより安く買えるのでおススメです。
まずは、下ごしらえから。うなぎの皮の側に付着しているぬめりを熱湯でさっと洗い流しましょう。さらに包丁などできれいに取り除くことで、余分な脂肪を落とし、臭みを取って焦げ付きを防いでくれます。水気はキッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
焼く時は、鉄板か石綿がついた魚網で皮側から焦げ目のつく程度に。老舗のように炭火で焼き上げたいなら、バーベキューコンロを使う手もあります。ただし、あくまで下焼きなので、焼き過ぎないようにしましょう。
さらに荒岩流ウナギのかば焼きは、焼いたウナギを自家製タレで煮るのです。
一般的なタレをつけて焼く方法よりも、身はふっくらコクがあって全体に味が染みわたり、香ばしさが口いっぱいに広がって…あぁ、幸せ!
コロナ、燃料費高騰、円安……中国産うなぎも価格上昇
今回作中では、なんと息子のまこと君が荒岩パパに手伝ってもらい、悪戦苦闘しながらウナギを釣り上げるという快挙を成し遂げています。自分で釣ったウナギをさばいて食べるとは、何ともうらやましい限り。
(※各県によって、10月~翌年3月までニホンウナギの採捕禁止または自粛など制限があります)
年々高騰している国産ウナギですが、養殖に欠かせない白いダイヤと呼ばれるシラスウナギの不漁が、価格を跳ね上げている原因です。親ウナギやシラスウナギの過剰な漁獲および生育環境の悪化によるものだと、水産庁では指摘しています。
一方、比較的手ごろな価格が売りの中国産うなぎですが、新型コロナウイルスの影響で物流が滞ったうえに追い打ちをかけて燃料費の高騰、さらに円安の影響で日本へ輸出するコストがかかることから、最近では中国国内で消費されるシフトに変わってきているようです。したがって、日本への輸出量は減少し、価格は上昇傾向にあります。
ダブルパンチでますます高嶺の花のうなぎですが、たまのご褒美に!? 夏バテ防止だけでなく、旬の冬にもいただいて免疫力&スタミナアップに努めたいですね。
文/中島幸恵、漫画/うえやまとち
◆『クッキングパパ』とは?
福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。
週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年4月現在、単行本は161巻。
※「おとなの週末Web」の記事では本稿紹介の漫画、クッキングパパ 「COOK.44 スタミナ1000パーセント ウナギのかば焼き」を一話丸ごと読むことができます。