旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
冬まで長期保存が可能!? どんな食材とも相性抜群
とうがんは漢字で書くと「冬瓜」なので、冬の野菜と思っていませんか? しかし、とうがんの最盛期は7月~8月と、れっきとした夏野菜なのです。原産地はインドからインドネシア(ジャワ島)という熱帯育ち。カットしなければ、冷暗所なら半年ほどは保存できるという珍しい野菜で、夏に収穫すれば冬まで日持ちすることから「冬瓜」と呼ばれるようになったと言われています。ただし、野菜室で保存する場合は3カ月程度が目安です。
成分の95%が水分という、みずみずしさが特徴の野菜です。この豊富な水分が、すみやかに体を冷ましてくれます。
味にクセがなくジューシーで、どんな食材とも合わせやすいため、あと一品といった時に重宝しますよ。みそ汁やスープの具にしたり、薄くスライスして、おひたしにしたり、鶏肉や豚肉と煮込んだり、豚肉と一緒に炒めるなど、どんな料理にも使える万能野菜です。
美味しいとうがんの見分け方
皮の緑色が濃く、星型の模様がはっきりしたもの。また、白い粉を吹いた完熟したものが美味です。ただし、完熟しても粉を吹かない品種もあります。その時は、表面に傷がついていないものを選びましょう。
とうがんの注目栄養素
とうがんの最大の栄養効果は、利尿作用のあるカリウムが豊富な点です。夏は体に余分な水分がたまりやすく、むくみが悪化します。そんな余分な水分の排出を促してくれるのがカリウムなのです。また、摂りすぎた塩分を排出する働きも持つため、高血圧の予防にも効果的です。加えて、ビタミンCも豊富なので、免疫力を高める効果も期待できます。