『中華飯店』 @石川町
ひときわ異彩を放つ玉ねぎたっぷりの配合
ここの焼売にはびっくりした!まず味わいも見た目も初めての体験で、知る人ぞ知る焼売の名店というのも頷ける。
独特のあんは透明感があり、食べてみると弾力の中に肉を感じさせるが、それ以上に甘みがふわりと鼻に抜ける優しい味わい。聞けば豚肉1に対して玉ねぎが5という異色の配合なのだという。
焼売(5個)630円
いったいどうしてこの味が生れたのだろう、そう思っていると「主人の味ですよ」と店主の高瀬さんがニコニコと教えてくれた。高瀬さんのご主人は腕のいい料理人として広く知られた人物。そんなご主人が考案したのがこの焼売なのだそうだ。今でもそのレシピを守り、丁寧に手作りしている。
このほかにも臭みがなく柔らかいモツの料理や、極上のスープが決め手のラーメンなど、手間を惜しまぬ昔ながらの仕事が光る。その甲斐あって長く通ってくる常連も多い。
焼売の街・横浜エリアの中でも、焼売の世界は奥深いと知らしめてくれるオンリーワンの一軒だ。
[住所]神奈川県横浜市中区山下町221
[電話]045-651-2774
[営業時間]11時半〜20時
[休日]月
[交通]JR根岸線石川町駅南口から徒歩6分
『ミズ カサブランカ』 @横浜
ミシュランシェフが監修した美しい焼売
中華街のオーソドックスな広東料理とは少し世界観が違うこちら。ミシュランで星を獲得する表参道の名店『ミモザ』の南シェフが料理を監修したと聞けば、それも納得だ。
南シェフと言えば、新宿の名門上海料理『シェフス』で料理長として腕を振るったことでも知られる。
広東や四川料理など幅広いメニューは、伝統の技をベースにモダンなテイストをプラスした、繊細な味わいが特徴。また旬の食材をいかしたメニューでは、日本らしい季節感も表現する。
粗挽きの豚肉を使った焼売は、プリっとした食感にトッピングのトビッコのプチプチした歯応えが小気味よいアクセント。
焼売(3個)990円、桂花烏龍茶550円
オイスタソースなどで味付けしているので、そのまま食べるのが正解。芝チー麻マ ー醤ジャンベースのまろやかなスープの「坦々麺」や『ミモザ』と同じレシピで作る酢豚など、他では味わえない料理が揃う。ワインやビールを合わせてもいいが、こだわりの中国茶と一緒に料理を味わうのもおすすめだ。
[住所]横浜市西区南幸1-1-1 ニュウマン横浜8階
[電話]045-534-9008
[営業時間]11時〜22時
[休日]施設に準ずる
[交通]JR東海道線ほか横浜駅直結
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※2022年9月号発売時点の情報です。
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