×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

答えは…

「ぽんべつ」と読む三笠市(みかさし)の地名です。

札幌から高速で旭川方面に約1時間走ると、三笠市に入ります。その三笠市の中にある地名の一つが「奔別」です。

奔別

一億年の旅ができる三笠ジオパーク

地理が好きな私は、個人的に三笠市が好きでよく訪れます。なぜかというと、日本ジオパークに選ばれていて、アンモナイトが海を泳いでいた一億年前から、炭鉱のまちとして栄えた現在まで、一億年時間旅行を気軽に楽しむことができる場所だからです!

約4年前に、主宰する地理の普及を目指す「地理女net」という団体で、旅行会社さんと提携し、三笠市の協力を得て「三笠ジオパーク&ワイナリー」のバスツアーを行いました。

当時の面影残る旧奔別炭鉱

三笠市では、明治元年に三笠の幌内地区で良質の石炭が発見され、明治12年に官営の幌内炭鉱が開鉱しました。市内には炭鉱施設の遺構が残り、日本の近代化を支えた石炭産業のまちの面影を感じることができます。中でも、バスツアーで特別に入れていただいた「旧奔別炭鉱跡」は圧巻でした(私有地のため、通常は立ち入り禁止です)。昭和35年に建築された立坑櫓(たてこうやぐら)で、高さ51mもあり、当時東洋一と呼ばれた立坑です。

バスツアーの様子。この日は特別に敷地内に入れていただきました

ジオを体感できる野外博物館

ぜひおすすめしたいのが、博物館です。三笠市立博物館は、国指定文化財の「エゾミカサリュウ」の化石をはじめ、1000点ものアンモナイトなどの化石が展示されおり、日本一の化石博物館として知られています。

野外博物館エリアは、全長1.2km、歩いて往復約1時間のコース。コースには、大正時代に完成し、現存する立坑櫓では道内で最も古い「旧幾春別炭鉱錦(きゅういくしゅんべつたんこうにしき)立坑櫓」や、約1億年前と5000万年前にそれぞれできた地層が隣り合い、一歩で時空を超えられる「ひとまたぎ5000万年」などの見どころがあります。はるか昔に地面が押し上げられてできた垂直の珍しい地層に思わず見入ってしまいました。

旧幾春別炭鉱錦立坑櫓の見学中
ひとまたぎで5000万年を超えられる覆道
次のページ
山の斜面を利用したワイナリー...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…