山の斜面を利用したワイナリー
近年、北海道のワインが注目されています。道内には現在50か所あまりのワイナリーがあり、中でも栽培が難しいとされてきたピノ・ノワールの栽培面積が最も拡大し、三笠地域の人気が高まっています。
ピノ・ノワールの栽培に適した気温が、温暖化の影響で三笠市が適温域に入ったことが大きいといいます。また、地形の影響も大きく、ワイナリーのある達布山(たっぷやま)の斜面は、石狩平野から吹く風がブドウ栽培によい影響を与えているそうです。(出典:「北海道の教科書 大人のための地元再発見」JTBパブリッシング)
バスツアーでは「TAKIZAWA WINERY」を訪れ、ブドウ畑の見学をさせていただきました。TAKIZAWA WINERYは2004年に開墾したワイナリーで、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランなどの木が育っています。
参加者の皆さんはバスツアーということもあり、たくさん試飲をしていました。ワイン好きの私はガイドサポートを務めていたにも関わらず、しっかりと皆さんに交じってワイン2本購入しました(笑)
三笠市では、5月~10月のジオツアーほか、1月~2月には冬期ジオツアーも開催しています。ぜひ大昔の大地の歴史の体感や、そこから育まれた大地の恵みを味わってくださいね。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使