「勉強の楽しさ」を伝える難しさを知って学んだこと
歴史であっても、どう今の自分に関わっているのか、みんなが実感するようなことをいちいち調べて、分かりやすく伝えなければ興味も持ってくれないし、正直、その知識が学校の試験に直結するかと言われると、そうでもなかったりすることも多いので、いかに限られた時間の中で、最低限のことを暗記させながら、学問の面白さを説いてくかは、授業案を自分でノートに書いて考える時に、本当に頭を悩ませた。
高校時代、くそつまんねぇ授業をしていた先生も、そんな苦労をしてくれていたのだろう。
その立場になってみないとわからないこともあるのだ。
言いたいことも言えないこんな世の中で生きている私たちは、腹が立ったり、理解ができないような行動をされて被害を受けたりすることがあるけれど、きっとそういうのも、その理解ができないような行動をする人の立場になって考えてみると、今の自分には理解のできない、難しい立場に立たされていて、仕方なく、現実との折り合いをつけた上での行動なのかもしれない。
怒りでいっぱいになってどうしようもない時、何かワイドショーを騒がせるような物騒なニュースを起こしてしまわないように、冷静になるために、この時の経験を思い出して、轟々と燃え盛る怒りのキャンプファイヤーを鎮火しにかかっている。
もし、何かとんでもない暴挙で世を騒がせた時は、その時の経験すら鎮火に役立たなかったことがあって、怒りの火消し失敗になったのだなと思ってもらいたい。
前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。