5.定番より甘さと酒の強さが増幅「鬼レモン」
・アルコール分:9% ・レモン果汁:17%
・レモン感:4 ・ドライさ:4 ・甘さ:4
もう一本の9%「鬼レモン」である。これをグラスに注いでわかったのは、果汁が多いと色が濃いということ。定番より果汁が7%多い。その量は檸檬堂でも抜けている。レモン感の強さゆえ、定番より酸味が少ない気がした。その分、甘味が強い印象。
定番が好きで、アルコールの強いのをもとめるならこっちだろう。
9%同士「無糖レモン」と交互に飲んでみる。そうすると、無糖も悪くないと感じる。面白いのが、タイプは全然違うのに、飲んだあとにやってくるベースのスピリッツ感はどちらからも感じられた。
ファーストインパクトが甘いかドライかの違い。そうなると、お酒好きとしては「無糖レモン」を推したくなる。
6.麦焼酎の香りと旨みで気品漂う「特別仕込み」
・アルコール分:5% ・レモン果汁:10%
・レモン感:3 ・ドライさ:4 ・甘さ:3
「檸檬堂」特有の「前割りレモン製法」のお酒に麦焼酎を使用した数量限定品「特別仕込み」。2020年、2021年にキャンペーン商品の非売品として登場した「檸檬堂 うらレモン」に改良を重ねている。
これはもう、檸檬堂とは別の飲み物。上質な麦焼酎の香りと旨みでなんともまろやか。これまで飲んだものはジャンクな食べ物に合いそうだけど、これなら刺身をはじめ、和食と合わせられる。
お店で見かけたら一度飲んでいただきたい。檸檬堂の印象をガラリと変えてくれるはずだから。
発表! 私的「檸檬堂」BEST3
飲み比べた結果、私的ランキングBEST3は、
1位:「定番レモン」
2位:「はちみつレモン」
3位:「特別仕込み」
と相成った。正直、1位がダントツだった。
「檸檬堂」は、2018年5月に日本コカ・コーラ社初のアルコール飲料として九州地域限定で発売。翌年2019年10月から沖縄を除く全国で発売された。フレーバーのひとつ「定番レモン」はレモンサワー部門の金額シェア第1位(※)と、見事に大ヒット。
今回飲み比べたもの以外では、「うちわりレモン」というレモンサワーの素もある。炭酸水を用意し、好きな量や濃さ、アレンジで好みの味にできるのだ。レモンサワー専門ブランドの「檸檬堂」、この勢いはまだまだ続きそうだ。年末年始の家飲みのお供に加えてみては。
※コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社 2020年第3四半期決算説明会資料より
取材・文/編集部えびす