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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・両国の豆腐店『ゆばと豆腐の店 豆源郷』です。

※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。

口に含んだときの濃醇な味わいを あくまでさりげなく

小さいときから食べるものは何でも好きだったという店主の横井康之さんだが、実は豆腐にはあまり興味がなかったという。興味のきっかけは、京都で豆腐屋を営む親戚から届いた豆腐。「明らかにいつも食べているものと違う。何でこんなに違うのと」。

大学を卒業すると京都に向かい、原料となる大豆やにがり、豆腐作りの細かな工程を修業すること7年。生まれ育った両国に戻り“豆腐屋”を開業した。

「今は肉屋も魚屋も少なくなってきたけど、スーパーじゃなくて昔っから知ってる人が買いに来てくれるような“○○屋”をやりたかった。おいしいのは当たり前。でも毎日でも食べて飽きないような」

気取りなく話す横井さんだが、『豆源郷』の豆腐には大豆の旨みや甘みがたっぷり閉じ込められていて、何より口に含んだときの食感がやさしい。

「黒豆とうふ」(土日限定)596円、「青竹とうふ」625円

『ゆばと豆腐の店 豆源郷』北海道産黒大豆のコクや甘みが魅力の「黒豆とうふ」(土日限定)596円と、ほのかな竹の香りにとろける食感の「青竹とうふ」625円

当たり前と言いながら、その味を引き出すために行うことには妥協がない。たとえばにがり。

ようやく出合ったというそれは、海水から釜でじわっと炊いた古式製法で、「これだと喉にチクチクしない」。口あたりのやさしさには、そんな秘密もあるわけで。豆腐の旨さはさりげなく、ますます円熟味を増している。

『ゆばと豆腐の店 豆源郷』

[住所]東京都墨田区石原2-15-7
[電話]03-3622-8087
[営業時間]11時〜18時半
[休日]月
[交通]都営大江戸線両国駅A2出口から徒歩12分

撮影/西崎進也、取材/池田一郎

※2022年10月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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