IPAの傑作「PUNK IPA」 トロピカルフルーツフレーバーとスパイシーな苦み
ブリュードッグの代表銘柄が「PUNK IPA」(パンク・アイピーエー)。3月24日、報道関係者向けの先行試食試飲体験会で、ブリュードッグ・カンパニー・ジャパンの梅垣幸嗣取締役兼最高執行責任者(COO)は「グレープフルーツ、パイナップル、ライチのトロピカルフルーツとキャラメルの香りが漂い、最後にスパイシーな苦みが残る」と魅力をアピールしてくれました。
IPAとは、インディア・ペール・エールの略。主に柑橘系のフルーティーな香りが特徴で、日本では主流のラガータイプなどよりも多量のホップが投入されていることから、舌の奥に強い特有の苦みが残ります。度数も高め。銘柄ごとの味の違いが分かりやすく、世界で支持を広げています。
ベルーナドーム内の店舗で提供されるブリュードッグの銘柄は「PUNK IPA」に加え、フルーティーな香りと酸味が特徴で女性からの人気が高い「ELVIS JUICE」(エルヴィス・ジュース)、トロピカルフルーツのようなさわやかさでホップの風味がダイレクトに感じられる「HAZY JANE」(ヘイジー・ジェーン)の3つ(ラージ1300円、レギュラー980円)。いずれもIPAです。早速、その“定番”の「PUNK IPA」を、スタジアムの席から試合前のグラウンドを眺めながら、味わいます。
グレープフルーツを想起させるジューシーな味わい。そして、ほどよいコクと爽やかな苦み。本当に美味しいビールです。IPAの傑作といっても決して言い過ぎではありません。
あわせた料理は、焼きたてのピザ「生ハム&マスカルポーネ」(1800円、エルズクラフトで提供)と、「フィッシュ&チップス」(1000円、クラフトビアーズ オブ トレインパークで提供)。どちらもビールには、定番のメニューです。ピザの生地はもちもち、フィッシュの身はふわふわで外の衣はカリっと。ビールのお供には、最適でしょう。
野球とビール、“切っても切れない”ベストな関係
実は、筆者は大のIPA好き。少量生産のマイクロブルワリーをはじめ、国内外の銘柄を10年以上飲み続けてきました。ブリュードッグは上記3つ以外の銘柄も日本で飲めるものはほぼ飲んでいます。自宅の冷蔵庫には、間断なくブリュードッグのいずれかの銘柄が冷やされているほど好きなクラフトビールです。
ですから、上記3種の味については、おなじみです。ただ、球場で今回ブリュードッグのドラフト、つまり「樽生」を世界で初めて楽しめるとあって取材に訪れてみました。
開放的なスタンドで飲む「PUNK IPA」の新鮮な樽生は最高です。24日夜は、西武と横浜のオープン戦。実際に試合が始まってからも飲んでみましたが、至福の時間が流れていきます。野球とビール、たしかに“切っても切れない”ベストな組み合わせです。
文・写真/堀晃和