コロナ禍で我慢していた旅行や集会に出かける人が少しずつ増えてきた。街を歩けば、おいしいものを食べるための行列も復活している！みんなを並ばせるほどの魅力を確かめるべく、行列に並んで覆面取材を敢行です。 『天ぷら定食 まきの…
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コロナ禍で我慢していた旅行や集会に出かける人が少しずつ増えてきた。街を歩けば、おいしいものを食べるための行列も復活している！みんなを並ばせるほどの魅力を確かめるべく、行列に並んで覆面取材を敢行です。
『天ぷら定食 まきの 武蔵小山店』 ＠武蔵小山
カウンターに座れば高級店に来たような高揚感も
武蔵小山の名物商店街にある天ぷら屋さん。魚介はふっくらで旨み十分で、野菜はみずみずしく甘い。職人の手による、そんな揚げ立ての天ぷらが次々に出されるのだ。高級店にきたかのようなワクワク感も楽しめる。定食が基本で丼は自身で卓上のタレで作るというスタイルで女性にも人気となっている。
まきの天ぷら定食 1199円
待ち時間 40分／10人
13時10分に到着。名前を書いて待機する。丁寧に揚げるので想像よりも待たされる印象
［住所］東京都品川区荏原3-8-5
［営業時間］11時〜20時半LO
［休日］無休
［交通］東急目黒線武蔵小山駅東口から徒歩5分
『ジンコック』 ＠小川町
異なる美味が3種＆ボリュームもある人気店
ランチ時は開店から閉店まで絶え間なく人が並ぶ。目当てのカレーは3種類。インド風（濃い味）、カシミール風（あっさり）、そしてトマト味のインドカリー（あっさり）。カシミール風は、スパイスがしっかり香るパンチある味わい。ご飯も多めで食べ応えあり。近隣のビジネスマンを中心に並ぶのも大いに納得だ。
カシミール風カリー（チキン・極辛） 850円＋ロースかつ 340円
待ち時間 15分／5人
13時15分着。カレーなので回転は早い。ただ12時から1時間はもう少し長いようだ
［住所］東京都千代田区神田須田町1-2-3
［営業時間］11時半〜14時40分LO、17時〜20時LO 火・木は昼のみ、カレーがなくなり次第終了
［休日］土・日・祝
［交通］地下鉄丸ノ内線淡路町駅A2出口から徒歩1分
『うちたて家』 ＠池袋
極太うどんと旨みあふれるツユとは抜群のバランス
生地をしっかり練ってから打つ武蔵野うどんは極太で、ぎゅっぎゅっと噛むほどに小麦がブワッと香る。受け止めるツユは醤油がおだやかな味ながら、極太うどんとの相性は抜群。絶妙なバランスに仕上げている。肉うどんが人気だが、とり汁や旨みと香りが抜群のきのこ汁のファンが多い。
とり汁うどん 960円（大盛）
待ち時間 40分／18人
日曜に並んだのでこの時間。平日のランチを外せば15分程度の待ちで入れることも
［住所］東京都豊島区南池袋3-13-17
［営業時間］11時〜21時
［休日］無休
［交通］JR山手線ほか池袋駅東口から徒歩5分
『さぼうる＆さぼうる2』 ＠神保町
聖地巡礼パワーでますます列が長くなる
なぜ今さら？な有名店。が、アニメの舞台にもなり、聖地巡礼として訪れる人で行列が増加中なのだ。目当ては両店に置いてあるいちごジュース。確かに美味。そして名物のナポリタンが食べたければ「さぼうる」に、サンドイッチが食べたい人は「2」に並ぶらしい。特に土曜は開店から激混み＆行列なので要注意。
スパゲッティー（ナポリタン） 900円（さぼうる2）
待ち時間 40分／12人
15時50分〜。スーツケースを手に並ぶ人も。聖地巡礼の力に圧倒される。
［住所］東京都千代田区神田神保町1-11
［営業時間］11時〜19時
［休日］日
［交通］地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A7出口から徒歩1分（2店舗とも）
【あの人気店の行列が消えた！】
『おにぎり・とん汁 山太郎』 ＠雑司ヶ谷
整理券使用で並ぶ必要なしに
おにぎりはほぐれ具合、量の多さ、具材とのバランスが絶妙。さすがの旨さだ。さて、開店当初は50人近く並んでいたのだが、土曜も開店直後となると並んでない!?と思いきや、タブレットで登録し整理券をもらい、並ぶことなく待つシステムに。様式は変わってもかなり待つのは変わらず…。
とん汁セット（2個セット） 1090円〜
待ち時間 165分／33組
整理券配布は土・日のみ。近くにある鬼子母神に参拝したり、何軒かある喫茶店で時間を潰すのも手だ
［住所］東京都豊島区雑司ヶ谷2-10-7
［営業時間］11時〜15時（平日16時半〜18時半はテイクアウトのみ）
［休日］不定休
［交通］地下鉄副都心線雑司ヶ谷駅1番出口から徒歩2分
【安くておいしい。＋αが行列を生む】
『おとなの週末』編集・戎（以下戎）：コロナ禍による規制がようやく緩まり始めました。かつてと同じにぎわいは難しいかもしれないけれど、それでもホッと胸を撫で下ろしている飲食店関係者は多いです。
編集・武内（以下武）：それは、僕らお客側も同じで、ようやく気兼ねなく行列に並ぶことができる。というか、取材に出かけた先に行列を見つけ、みんな、積極的に“おいしい生活”を楽しみたかったんだなあと痛感しました。
戎：で、寒いなか並んでみたと？
武：覆面・実食調査がモットーですから！今回は、ここに行列があったんだ!?と改めて知った店を中心に食べてきました。
戎：で、どうでした？
武：詳しくは上にまとめてますが、不景気の足音が大きくなる中で、安くておいしいはマスト。そこに“高級店のような雰囲気”まで楽しませてくれるのが『まきの』さん。ネタひとつから頼め、昼からお酒もOK なのも◎。そして“量が多い”のが『ジンコック』さんと『うちたて家』さん。どちらも食べ応え満点で、店を出た後、漫画のようにお腹を抑えながら歩くことになります。でもって、安い＆旨いに“付加価値”が付いていた店が『さぼうる』。
聞けばコロナ禍が収まったことに加え、アニメ『邪神ちゃんドロップキック』の聖地巡礼の人も多く、土曜日は開店直後から夕方まで行列が途絶えないそう。聖地巡礼パワー、恐るべし！逆に行列がなくなっていて驚いたのが『山太郎』さん。忙しさでご主人が倒れた？とか心配してたら、タブレットで予約を管理しているだけでひと安心。ただ、待ち時間が自由になると近くの喫茶店でケーキとか食べちゃいそう（笑）。
戎 だから、いろんな数値が高くなっちゃうんですよ！
取材／編集部
※2023年4月号発売時点の情報です。
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