仙台の味に魂を揺さぶられる
宮城ならではの郷土料理も抜かりはない。そんな中でも必食は「仙台油麩の卵とじ」。
宮城県登米市の名物のこの料理。油麸と玉子とダシの三位一体感は、ひと口食べると脳からα波が出まくるかの如き味。これを現地ではご飯にかけて油麸丼として食べているそうですか、そのご飯についても触れておかねばなるまい。
銀しゃりは宮城県産米「つや姫」を契約農家から。そしてこれも宮城県産のお米「金のいぶき」に赤米と黒米を加えた雑穀米もあるという二刀流。
そんなご飯のお供・納豆も一筋縄ではない。調理スタッフが吟味に吟味を重ねてこの朝食ビュッフェに選ばれたのが、柴田郡村田町の「グリーンパール納豆」。
宮城県産の減農薬特別栽培大豆を100%使用した納豆、と聞くだけで只者じゃないわけで、小さなことを書くと、納豆に添付されているからし。最近はからしの黄色も着色料など使っているモノが多いんですが、こちらのからしは着色料無添加。
そこも含めてこの納豆を提供しているということですが、こういう小さな所にこだわっている施設は、大きな所も素晴らしいことは間違いない。
さてお米に納豆ときたら、その相棒の味噌汁もお伝えせねばならないでしょう。仙台で味噌汁といえばこれ以外考えられない仙台味噌を使った仙台味噌汁でございます。
江戸時代。仙台藩の江戸屋敷では「江戸の味噌には満足できない!」という江戸詰武士のために味噌醸造蔵を作った(今も残ってます)ってくらいなんですから。そういう意味ではこれこそ仙台最強のソウルフード! もはや現代でも、この味の虜になってしまい「東京の味噌には満足できない!」と言い出しかねない心配すらある一杯!
この右のお碗がコラーゲンの入った手延べ麺「花つるりん」。細めの麺からは想像もできないような程よいコシと、なんといっても文字通りのつるりんとしたのど越し。たとえ食欲のない朝でも、再度文字通りのことを書きますがつるりんつるりんいけます。
お米に納豆、そして味噌汁と“和”が続きましたが、“洋”もご紹介しましょう。