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花粉症の思わぬメリット

毎回、仕事終わりには反省ノートに仕事の反省を書くのだけれど、こういう日は反省もしようがない。

この日の反省ノートには、花粉が酷くて特になし、としか書けなかった。

踏んだり蹴ったりだ。

この内容では、課題も見つからなければ、自身の技術の向上も見込めない。反省点がない仕事なんて、何も自分の糧にならないではないか!

その一方で、今までの自分は仕事に対しては特に、考えすぎてしまう傾向がある。

仕事終わりに、あまり反省しないのはいつぶりだろうか。

毎度毎度、失敗を書き上げて、同じような改善点ばかりが炙り出されるというのに、律儀に毎回反省する必要もあるのだろうか。

もはや日課となってしまっているので、今更反省ノートをつけることをやめることはないけれど、反省なし、と書く日があったって別にいいではないか、と思う自分もいる。

特に精神衛生が悪い時は、これくらい、開き直って、なし!と書けるようになった方が、自分で自分を追い込むことも少なくなる気がする。

これは、何か悩みそうになった時は、花粉症の薬を飲んで、頭をぼーっとさせる必要があるな。いやはや、よもや副作用の方に魅力を感じて薬を飲もうと思うことがあるとは。

新年度は新しい環境に身を置く人も多いだろう。

花粉症ではなくとも、新天地で過ごす最初の春は、これくらいぼーっと過ごして頭を空っぽに過ごすくらいが精神的にも丁度いいのではないだろうか。

私の場合は新天地に身を置いた訳ではないけれど、それでも心機一転、頑張るぞと気合いを入れ直すのには新年度には良い機会である。

私のような“精神過敏”である重症者まではいかなくとも、色々と考えすぎてしまうような諸兄姉には、新年度を迎える春をぼーっと能天気に過ごすことをお勧めする。

少なくとも、精神的に安定させる効用で花粉症の薬が出されている訳ではないから、アレルギー反応もないのに花粉症の薬を飲むつもりはないのだけれど、時折、これくらいぼーっとした方が健やかに過ごせるということはわかった。

新年度を迎えるたび、花粉症を抑えると共に、頭をぼーっとさせるために抗アレルギー薬を飲もうと思う。

用法、用量は守るつもりなので、ご心配なく。

前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。

ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。

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