繊細でみずみずしい、なのにお手軽って……
少し前置きが長くなったが、ポルトガルワイン試飲会である。ポルトガル大使館やポルトガル投資貿易振興庁などの後援の下、5回目の開催。全19社、300種類を超えるポルトガルワインが集まっている。昨今、ポルトガルワイン自体が大きな注目を浴びつつあるのがわかるってもんだ。
そしてマデイラは、先に書いたようにポルトガル領マデイラ島のワイン。もちろんポルトガルワインの一角を占めている。
ところで、ワインは結構好きな方だと思うのだけど、今までなぜにマデイラをちゃんと飲んだ記憶がないのだろう。ひとつには、おそらく同様の人も多い気がするんだけど、料理酒のイメージがあるからかな。曰く、肉料理のマデイラ風味、あるいはマデイラソース……。確かにマデイラソースは旨い。が、本来マデイラはワインなので飲むためにある。その実力を知らねば……。
というわけで、いよいよマデイラのブースへ。薦められるままに、まずはヴィニョス・バーベイト社(以下バーベイト)の「セルシアル10年」をひと口飲んでみる。あ〜、思ったよりもずっとみずみずしい。かすかに甘みを感じさせながらもドライできれいな酸味があるなあ……。