ムシッと暑い日本の夏。この時期は、同じく湿度高めな各国の“アジアめし”が、なんだか妙に体に効く。ぜひ家でも楽しみたい!ということで、雑誌・広告等で幅広く活躍しているフードコーディネーター・タカハシユキさんに、手軽なアジアめしレシピを教わった。今回はタイ風サラダ「ラープガイ」のつくり方をご紹介!
「アジア、エスニック、というと材料の想像がつかない人も多いと思うけれど、実は普段からおなじみの食材に、ポイントとなる本場の調味料や食材をちょい足しすれば、かなり本格的な味わいになるんです」とタカハシさん。
たとえば調味料なら、ヌクマムやナンプラーというベトナムやタイの魚醤。これをほんの少し加えるだけで旨みが倍増し、いかにもな風味がブワッと広がる。また、これらはいずれかで代用可能だというから、どちらかを持っていればアジアめし作りには便利なアイテムだ。
食材では、レモングラスやハーブ類がたくさん登場するが、最近は乾燥レモングラスも手に入りやすくなっているし、ハーブもお好みで日本の香味野菜(大葉やセリ、春菊など)に換えてもいいという。「まずは身近な食材でも簡単に“らしさ”が出せることを実感してみてください。いろいろオリジナルアレンジも楽しんでみて!」
おかずになるモリモリ系『ラープガイ(鶏肉炒めサラダ)』(タイ風)
スパイシーなサラダを意味する「ラープ」は、タイ東北部イサーン地方を代表する味。本場では煎り米を加えたり、食べる時にもち米を添えたりと、いわゆるサラダよりもぐっとおかず的な存在。香味野菜は日本のセリや大葉、春菊などに換えてもOKです
【材料/2人前】
・鶏挽き肉……200g
・赤玉ネギ……小1/2個
・万能ネギ ……2本
・パクチー……2束
A- ナンプラー……大さじ1
A- レモン汁……大さじ1
A- チリパウダー(粉唐辛子)……小さじ1/2)
・鶏ガラスープ……100ml
・キャベツ……1枚
・キュウリ……1/2本
・香味野菜(バジル、ミントの葉など)……適量
【作り方】
1.赤玉ネギは薄くスライスして水にさらし、辛みが抜けたら水気をしっかりと切る。万能ネギは8mm幅の小口に切る。パクチーは葉を摘んで、茎は細かく切る。Aは混ぜ合わせる。
2.フライパンは油を引かずに温め、鶏ガラスープ、鶏挽き肉を加えて強火で水分が飛ぶまで木ベラでほぐしながら炒める。火を止めて、Aを加えて混ぜ合わせる。
3.ボウルに1の赤玉ネギ、万能ネギ、パクチーを入れて、2を熱いうちに加えて混ぜ合わせる。
4.器に3を盛り、ちぎったキャベツ、スライスしたキュウリと香味野菜を添える。
【タカハシユキさん】
自由な発想と新しい視点を盛り込みつつ、基本のツボをきっちり押さえた料理を考案するフードコーディネーター。独創的なスタイリングも人気。自身の著者本のほか、雑誌、書籍、広告等でも幅広く活躍中。
レシピ考案・スタイリング/タカハシユキ、撮影/八田政玄、文/編集部
※2022年8月号発売時点の情報です。
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