三浦半島の東端、東京湾と豊かな自然に囲まれた神奈川県横須賀市の公益社団法人 観音崎自然博物館は、2023年6月で開館70周年を迎えました。三浦半島や「東京湾集水域」に焦点をあて、森や川、海に関する展示や親子で楽しめるイベントなど、あらゆる角度から自然や生物の面白さを発信しています。そんな”ワクワク感”を70年以上持ち続けて探求してきたレジェンド3人が集結し、”井戸端会議”を繰り広げる記念イベントが開催されます。詳細と気になる”レジェンド”をご紹介します。
生物の”リアル”を体感できる博物館
トンボvs人間の「ヤンマとり大会2023〜最速のヤンマをつかまえるのは誰だ〜」や、 「おやこ里海・里山探険隊」など、大人も童心に変えるような楽しいイベントも手がけている公益社団法人 観音崎自然博物館。
同館は、日本最初の洋式灯台「観音崎灯台」でも有名な県立観音岬公園内に、1953年6月に創立されました。館内の展示物は、「東京湾集水域および三浦半島の“リアルな自然と生態”をテーマとして、観音崎にある海藻季節の花々・草本・木本・磯の生物・昆虫・両生類・爬虫類などを展示しています」(公益社団法人 観音崎自然博物館公式ホームページより)。
観覧者は、生物やその行動をただ見るだけではなく、触れたり、香りを嗅いだりと、”リアルな自然と生態”を体感することができます。また、観音崎周辺の海洋生物調査や観音崎公園と周辺の昆虫調査、希少生物の保全・研究事業など、様々な活動をしています。
同世代のレジェンド3人が登壇
開館70周年のイベントに参加する3名は同じ1947年生まれの、作家・博物学者の荒俣宏(あらまた・ひろし)さん、水中写真家の中村宏冶(なかむら・こうじ)さん、生物学研究所の林公義(はやし・まさよし)さんです。
荒俣宏さんは、映画化もされたベストセラー『帝都物語』で1987年に日本SF大賞を受賞。小説家、翻訳家、テレビのコメンテーター、など多岐に渡り活躍するほか、『世界大博物図鑑』(1980~90年代に刊行)を手掛けるなど博物学者としても有名です。
中村宏冶さんは、水中撮影と海洋生物の権威・益田一氏に師事。1989年に「駿河湾」の深海から水面までを調査撮影する海外共同プロジェクトをプロデュースするなど、国内外で活躍。日本水中映像株式会社・代表取締役会長。
林公義さんは、日本大学農獣医学部水産学科卒業。横須賀市自然・人文博物館長を経て専門委員に就任。北里大学海洋生命科学部の講師を務めるほか、NHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」などでも活躍。現在は生物学研究所。
それぞれの分野で海や博物学に関わり、興味を持ち続け、その道を究めてきた同年代の御三方からは、どんなトークがくり広げられるのでしょうか。小学生以上(小学生以下は保護者同伴)からが対象なので、公園内や観光を楽しみつつ親子での参加もおすすめです。
”世界の海を潜り、世界の博物館をめぐってきた”さかな好き・はなし好きによる、魚好き・博物好きにおくる夢のトークショー”は、まだちょっと先の2023年10月9日。参加人数に限りがあるので申し込み方法などは、早めにご確認ください。
【「観音崎自然博物館開館70周年記念・ 海と博物学の井戸端会議」概要】
【開催日】2023年10月9日
【開催時間】13時〜15時(受付12時半〜)
【開催場所】観音崎公園ボランティアステーション
(神奈川県横須賀市鴨居4-1262/観音崎公園内)
【参加費】3000円
※申し込みは、2023年8月8日より先着40名
※公益社団法人 観音崎自然博物館ホームページからのWeb受付のみ
【対象】小学校以上
【問い合わせ】046-841-1533 公益社団法人 観音崎自然博物館
※イベント終了後、懇親会(有料)を予定しています。詳細はホームページをご覧ください。
(1か月前に掲載予定)