ダシ香る温蕎麦も、のど越しよいせいろも確かに旨い。しかし、冷たいツユでいただく蕎麦は涼を運ぶ、夏だからこそのご馳走です。夏の麺、まずは冷たい蕎麦からご紹介します。ひと口ごとに訪れる爽快感をぜひ堪能してください。
ツユなしで味わう蕎麦の旨み『Soba dining和み』@神楽坂
ひんやりと、よく冷えた十割蕎麦を水だけで食す。そんないさぎよい食べ方が「水蕎麦」だ。噛みしめれば、まずコシの強さに驚き、その後力強い蕎麦の風味が広がる。おすすめは、次にツユにつけて、さらに大根おろしを加えて食べる三段構え……なのだが、あまりのおいしさに、気づけばツユなしで半分ほど食べ終えていた。
水そば(十割)1200円
水蕎麦は、蕎麦の名産地福島県会津地方が発祥と言われる。会津在来種の蕎麦粉のみを使い、店主山崎祥平さんが渾身で打つからこその豊かな味わいだ。十割、二八のほか、赤米や食用シルクを混ぜるなど多様な蕎麦も供する。
蕎麦前は「ニシンの山椒漬け」など福島の郷土料理の他、山梨県上野原市の『ハヤリソーセージ』の白フランクなど蕎麦屋らしからぬメニューも楽しく、どれも美味。日本酒や自然派ワインでほろ酔って、絶品蕎麦で〆る幸せ。ここにあります。
店主:山崎祥平さん「会津の絶品蕎麦を食べに来てください」
[店名]『Soba dining和み』
[住所]東京都新宿区神楽坂3-2-31・2階
[電話]03-3267-5666
[営業時間]11時半~14時半、17時半~22時
[休日]月
[交通]JR総武線ほか飯田橋駅西口から徒歩4分