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新大久保はなぜコリアンタウンになったのか

新大久保駅の改札を抜けると、平日にも関わらず待ち合わせする人々であふれていた。週末ともなれば、改札を出るのも困難になるほどで、韓国カルチャーの盛り上がりを実感せずにはいられない。しかし、そもそも新大久保はなぜコリアンタウンとして定着したのだろう?

始まりは1950年代。駅のすぐ近くに菓子メーカー・ロッテが工場を構えたのがきっかけで、多くの韓国人が移住し、現地の料理を出す食堂や食材店が生まれたそうだ。そして80年代のバブル期には歌舞伎町にアジア系クラブが乱立したことも起因して、そこで働く在日韓国人向けの飲食店がさらに数を増やしていく。さらに2002年のサッカー日韓W杯、その翌年の“冬ソナブーム”によって、日本人も本場の料理を目当てにこの街を訪れるようになっていった。

街を歩いてみると、そんな韓国系の飲食店や、食べ歩きスポット、物販店は、大久保通りと職安通りに挟まれた駅の東側に集中。特に若い男性がビラ配りをしているため「イケメン通り」と名付けられた(※諸説あり)通りは、コスメショップ、カフェ、映え系スイーツの店などが立ち並び、若者で大盛況。韓国ポップカルチャーの発信地ともなっている。

とはいえ、われら“おとな世代”だって、新大久保を楽しみたい!食べ放題や飲み放題、激安を謳う店でなくていいから、本物の韓国料理を堪能したい!そんな想いから立ち上がったこの特集。毎日、新大久保に通ってリサーチを重ね、おとなの舌を満足させる店を探してきました。

レストランで使える韓国語講座

【いただきます】チャル、モクケッスムニダ
食前のどのようなシーンでも使う日本の「いただきます」とは違い、誰かにご馳走になるときに使用する

【ごちそうさま】チャル、モゴッスムニダ
チャル=よく、モゴッスムニダ=食べたの意で、合わせて「ごちそうさま」となる

【おいしい】マシッソヨ
「旨い」と独りごちる際に使うのがマシッタ。誰かとの会話で話す場合は、こちらマシッソヨを使う

【おかわり】ト、ジュセヨ(チュセヨ)
ト=もっと、ジュセヨ=くださいの意。水やご飯などおかわりをしたい時に使う

【いくらですか?】オル、マエヨ?
オルマ=いくら、エヨ=ですか? の意。テイクアウトの店などで重宝しそう

【また来ます】ト、オルケヨ
ト=また、オルケヨ=来ますの意。おいしいお店に出合ったら、帰り際に使ってみよう

撮影/鵜澤昭彦(ナンマンゴギ、元祖 宋家 本館、タッカンマリ食堂、シンチョン ソルロンタン、トシオブ)、小澤晶子(美名家)、文/菜々山いく子

2023年9月号

※2023年9月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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