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ビール離れに危機感を持ち、アルコール度数控えめ

「ネオンドリーム」と「MASH UP IPA」は、低めの度数ということもあって、確かに飲みやすかった。狙いは、何なのか。

ブリュードッグ・カンパニー・ジャパン(東京)の岡田卓也アシスタントブランドマネージャーは、次のように話す。

「若い方の間で、ビール離れが進んでいると言われて久しい。ビールを飲まない方、飲めない方が多いということに、ブリュードッグとしても少し危機感があった。そこで、ネオンドリームは、ごりごりの苦いビールではなく、ヴィヴィッドなパッケージを使って、トロピカルな香りのビールにすることで、普段ビールを飲まない方にも、あまりお酒に強くない方にも楽しんでいただきたいという意味を込めた」

「MASH UP IPA」については、ファンの声を意識したという。

「MASH UP IPA」は「MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)」とのコラボレーションで誕生(提供画像)

「『マンウィズ(MAN WITH A MISSION)缶が発売されるけど、わたし、お酒飲めないからな』という声もSNSで多く見られた。比較的アルコール度数を控え目にして、マンウィズのファンの方にも楽しんでいただきたいということで4.5%にした」

「MASH UP IPA」(提供画像)

ブリュードッグは2023年、新フレーバー「HAZY JANE GUAVA(ヘイジージェーン グアヴァ)」の投入やイベントなどさまざまな戦略を展開してきた。プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」(埼玉県所沢市)に、今シーズンから開いた世界初の球場内オフィシャルバーでは、3月から7月までに1万人を超える客が訪れたという。

そのような努力が実り、2023年1~7月の売上は前年同期比で150%、ブランド認知率は、同社がターゲットにしている30代で前年比5ポイントもアップし、約20%になった。

ブリュードッグ・カンパニー・ジャパンが扱う商品ラインナップはこれで6種類(2023年10月時点)。従来の層よりターゲットを広げた今回の2種類は、新たなファン獲得に大きく貢献しそうだ。

文・写真/堀晃和

【ネオンドリーム】
330ml、参考小売価格438円(税込)
2023年11月末まで、本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」「イオンリカー」各店舗で先行販売し、12月から全国販売を予定

【MASH UP IPA】
330ml、参考小売価格438円(税込)
全国のスーパーマーケットやコンビニ、酒店などで発売

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おとなの週末Web編集部 堀
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