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渓流ウォークで紅葉や苔など自然を満喫

上流に向かって川沿いを歩いてみて驚いたのは、木々の中を歩く自然遊歩道に車道がずっと並走していること。車でも、自転車でも、手つかずの自然に直接アクセスできるというのはなかなか珍しい。歩き疲れたら最寄りの停車所から、渓流シャトルバスで帰れるので安心だ。これらのアクティビティやシャトルバスは紅葉の季節も継続。季節の移り変わりを渓流を歩きながら感じよう。

渓流コンシェルジュが苔やきのこの生態に関してレクチャーしながら渓流ウォーク
ルーペ片手に苔観察。あっとおどろくミクロの世界が広がる

日本の各地に美しい清流があるが、奥入瀬渓流は瀬に淵、早瀬と平瀬が自然のままに連続するのも特長だ。川の流れや水量が一定のため、水は常に清らかで、歩きやすい平坦な道が続く。ちなみに上流に向かって歩くほうが水面の美しさが際立つので、起伏の少ない穏やかな流れの奥入瀬はウォーキング初心者にもおすすめなのだとか。

十和田湖からの約14キロにわたる奥入瀬渓流は、カツラやトチノキなどの落葉広葉樹の高木が途切れない。樹木や岩にはシダやコケなどで覆われ、自然の苔庭を鑑賞できるのだ。約300種類の苔がこの渓流に生息しており、苔観察の聖地でもある。ルーペを片手にミクロな世界に入り込んでみよう。インドア派ならこけ玉を作ったり、ランプを制作するクラフト系アクティビティに挑戦するのもいい。

「渓流-BASE」はこけ玉作り体験やひょうたんのランプを制作するアトリエでもある

緑囲まれたグリーンシーズンが印象的だが、実は奥入瀬は紅葉が圧巻。ゴールドシーズンとも呼ぶべき紅葉狩りの時期にはあっと驚くプランも続々、展開する。

まずはホテル敷地内に設置した「奥入瀬紅葉ブランコ」(10月9日~11月5日)。高さ3mの大ブランコに揺られて紅葉に色づく枝の高さまで揺られて、黄金色に輝くブナや橙色のハウチワカエデを鑑賞するという体験だ。これはフォトジェニック!

10月16日からは渓流の小路にあるテーブルで、黄金色のシャンパーニュと紅葉をイメージした料理とのマリアージュを堪能する「渓流紅葉ランチ」もスタート(10月16日~11月7日)。

3mの長さのブランコに揺られて、紅葉を鑑賞するという「奥入瀬紅葉ブランコ」
ゴールドに輝く渓流の中で過ごす「渓流モーニングカフェ」なるプランも

もちろん、紅葉の中での苔さんぽや渓流ガイドウォークも絶景を楽しむのに最適だ(ともに~11月26日)。100種類以上ある苔のミクロな世界をルーペ片手に探検しよう。

さらに渓流に自然について深く学びたいのであれば、国立公園プライベートツアーを申し込んでみては。3時間30分のツアーはコースが選択でき、もっと長く歩きたい、苔やきのこについて知りたいなど、要望に合ったガイドをしてくれる。またペットフレンドリーな部屋もある奥入瀬渓流ホテルでは、それぞれのペースや目的に会った愛犬と参加できるプライベートツアーも企画できるのだ。

幻想的な白とダークブルーの世界が広がる氷瀑のライトアップ

さらに季節が進み、冬になると奥入瀬はホワイトシーズンに! 滝が凍り付くほど冷え込み、氷瀑の季節となる。夜の氷瀑ライトアップツアー、スノーシュー体験、氷瀑の湯などのコンテンツが満載。秋から冬にかけ、奥入瀬はこの時期ならではの絶景が楽しめる。

文/間庭典子

【星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル】
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
【公式HP】https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/

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間庭典子
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