今回は、これまでありそうでなかったジャンルの立ち食い店を中心にお届け。カレーに、海鮮丼に、しゃぶしゃぶ!?も。立ち食いの分、ちょっぴりお得にイイものを召し上がれ。
『SANZOU TOKYO』 @下北沢
スパイスの匠が手がける個性派カレー
カレー激戦区の下北沢でオープンからわずか1年で、注目店に成長。メニューをプロデュースするのは、カレークリエイターのISONOCURRYMAN氏だ。実は、正体は千葉県柏市にあるカレーの名店『ボンベイ』の現オーナー・磯野晃一氏である。
王道を極めたスパイスの知識を駆使し、カレーの新たなる可能性を追求したメニューは9品。「コルマカレー」は淡路島と北海道産の玉ねぎをじっくり炒め、極限まで甘みを引き出し、最後に黒コショウで味を締める。
コルマカレー 1100円
きゅうりのアチャールのスパイスもカレーとベストマッチ。ほうじ茶で作るユニークなサービスチャイは、ほっこりするスパイス使いだ。
また、小粒の山形産のはえぬきを山形の水で硬めに炊いたご飯は、ルウによく絡む。この渾然一体さが、カレーの味わいをより際立たせている。
[住所]東京都世田谷区北沢3-19-20 reload1-7
[電話]03-5738-7744
[営業時間]11時半~16時(15時半〜テイクアウトのみ)、17時半~20時半(20時LO)
[休日]月(祝日の場合は翌火休)
[交通]小田急線ほか下北沢駅東口より徒歩5分
『立ち食い海鮮丼 みこ食堂』 @汐留
1日100食限定 迫力の海鮮丼コスパ最強店!
マグロ、サーモン、タイ、イカが丼からはみ出す!今年5月に開店してSNSを中心に話題になり、ビジネス街にありながら、いまでは週末でも早じまいするほどの人気ぶりである。
毎日食べるほど寿司が好きなオーナーが“地方の港にある食堂”をイメージしたコチラ。自ら自転車で豊洲へ買い付けに行き、経費を抑えることで価格に反映しているコスパ最強店だ。
お店一番のこだわりはウニ。季節や入荷状況で産地は変わるが、高級ウニの代名詞である大千を中心に、常時2種類を仕入れる。このウニが、みこ丼の中央に豪快に鎮座。
みこ丼(大)2800円 (全品お味噌汁<お代わり自由>、小鉢付)
異なる濃厚なコクを味わえる贅沢さがたまらない。マグロは生を仕入れるのが信条だ。驚いたのは、宮崎産の甘口醤油を使うことである。
50種類の醤油と海鮮丼を試食し行き着いたというが、関東人は抵抗があるのは否めない。しかし、食べれば納得。とりわけ、ウニの甘さとの相性は抜群である。
[住所]東京都港区東新橋2-5-11 メトロ沖山ビル1階
[電話]なし
[営業時間]11時~16時(売り切れ次第閉店)
[休日]無休
[交通]地下鉄大江戸線汐留駅2B出口より徒歩4分
『立ち食いしゃぶしゃぶ×ホルモン焼き 赤星』 @上大岡
ニンマリ楽しい ひとり旨肉しゃぶしゃぶ!
「あくまで一杯だぞと気軽に入れる、立ち飲みや立ち食いが個人的に好きなんです」とは代表の新澤聖樹さんの言葉。
そして「しゃぶしゃぶもひとりで食べたい!」と5年半前に開店したのがこの店だ。店名に冠されてるように、立ち食いでしゃぶしゃぶとホルモン焼きが楽しめる。
で、初めてならばどちらを選ぶにしても「ど定番ミックス」990円のセットがおすすめだ。
しゃぶしゃぶ ど定番ミックス 990円
しゃぶしゃぶであれば、野菜たっぷりに、どれも大ぶりな牛タン、牛バラ、豚バラがセット。スープもシンプル出汁、すき焼き風、火鍋と3種から選べる。
ひとりニンマリと鍋に泳がせた肉を口に運ぶと、柔らかくて旨んま〜。「おいしいものを大衆的な店で使いたい」との心意気で、仕入れ先にもこだわって吟味された肉の旨さだ。
しかも追加の肉は1単位で注文可。某大繁盛店と同じ仕入れ先というホルモンもコスパ抜群、文句なしのクオリティだ。
[住所]神奈川県横浜市港南区上大岡西1-13-19
[電話]045-349-5995
[営業時間]18時〜翌3時
[休日]日(不定休あり)
[交通]京浜急行本線ほか上大岡駅1番出口から徒歩2分