世界文化遺産にも登録、古都「ホイアン」に残る街並み
ダナンを訪れた多くの観光客が足を延ばしているのが、ダナンから南に約30km、車で1時間ほどの距離にある古都ホイアンだ。
16~17世紀頃には貿易港として隆盛を極め、日本、中国、ヨーロッパの人々が、今も街の中心を流れるトゥボン川のほとりに暮らしていたという。
歴史的建造物と当時の風情を色濃く残す伝統的な街並みは、1999年にユネスコ世界文化遺産に登録された。1593年に作られた日本人街と中国人街を結ぶ「来遠橋」は、幅3m、長さ18mの瓦屋根付きの橋で、ホイアンの街のシンボルのひとつだ。日本橋とも呼ばれ、ベトナムの2万ドン札にも印刷されている。
毎月旧暦の14日(満月の夜)は、人工的な光は消され、ホイアンの街が月灯りとランタンの光に包まれる「ランタン祭り」が開催される。
ランタンだけじゃない!歴史見学、グルメ…ホイアンを満喫!
そんなホイアンでの過ごし方だが、選択肢は豊富だ。公開されている古い建物や民家、寺院、橋などを見学するも良し、ベトナムコーヒーや、ベトナムを代表するローカルデザート「チェー」に舌鼓を打つのもいい。
トナム語で「甘いスープ」という意味を持つ、ベトナムのローカルデザートの代表格「チェー」。かき氷とぜんざいを合わせたようなものだが、その中身(もちろん味も!)は作り手によって異なる。一般的には、甘く煮た豆類や芋類、白玉、寒天や果物、ココナッツミルクなどを入れることが多い。また、冷たいチェーもあれば、温かいチェーもある。
カフェの軒先でビールを飲んでいる欧米人も楽しそうだった。ほろ酔い気分で、古都の風景に溶け込むのも悪くない。
ショッピングも案外楽しい。市場もあるし、土産物屋もたくさんある。綿素材のワンピースやバンブー素材のパンツ、カゴなどは1,000円足らずで手に入る。
日が落ち始める頃には、ホイアンの代名詞でもある、色とりどりのランタンに灯がともり、やがてその光たちがトゥボン川を埋め尽くす。