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卵をしっかり感じられる『HIGASHIYA』のカステラ

今回ご紹介するのは私の大好きな日本菓子・カステラです。

カステラは400年以上前に長崎で作られたお菓子で、ポルトガルの貿易商や宣教師から伝えられた南蛮菓子を日本人好みに作り変えたものだそうです。

それにしても400年前と言ったら豊臣秀吉の時代ですよ。そんな時代にあんなハイカラなお菓子がすでに作られていたなんてびっくりですね。秀吉も献上品として差し出されたカステラを大層気にいったという逸話もあるそうです。

今回ご紹介する青山の『HIGASHIYA man』さんは、伝統的な日本の美意識を現代の暮らしに合わせて進化させた、新しいお菓子づくりに取り組んでいる和菓子屋さんです。店舗は和を基調にしながらもモダンさも感じられ、とても雰囲気があります。

『HIGASHIYA man』
『HIGASHIYA man』

こちらのカステラ「ヒガシヤカステラ」は、通常よりも卵黄を多く使用する贅沢な製法「五三焼き」で作られており卵感がすごいんです。色も黄色というよりオレンジに近く見た目からして卵色。使われているのはカステラの本場長崎で生産される「口笑たまご」。濃厚で甘みの強い黄身が特徴的な特別な玉子なのです。

「ヒガシヤカステラ」(2切/810円)
「ヒガシヤカステラ」(2切/810円)

まずは濃厚な卵の味に驚かされます。ここまで卵を感じられるカステラはなかなかありません。生地は柔らかいしっとり系で私の好みにピッタリ。

そして底にへばりついているザラメ。シャリッとした食感と上品な甘さ、これぞ長崎カステラって感じです。最近はチョコレートが入ったカステラとかも流行ってますが、私は断然この昔ながらのカステラ派です。やっばりカステラは卵のお菓子なので!

そういえばみなさん、そのカステラを遥かに凌ぐ純粋卵原理主義の日本菓子があるのをご存知ですか?

その名は「鶏卵素麺」

「鶏卵素麺」。写真は『鶴屋八幡』のもの
「鶏卵素麺」。写真は『鶴屋八幡』のもの

カステラと同時期にポルトガルから伝わったお菓子で、材料はなんと卵と砂糖のみ。卵と砂糖のみですよ!

「なんじゃそら! 素材の味が生きてるにも程があるやろこのバカタレが!」とのお叱りもよくわかりますが、なんとこれが甘くておいしいんです。興味がある方はぜひお取り寄せしてみてください。

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おとなの週末Web編集部
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