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給食費の一律無償化なるか、物価高でもやりくりで低コスト

では一体、“ごちそう給食”は、どのぐらいのコスト負担でいただいているのでしょうか。

2023年1月、文部科学省が公表した「令和3年度学校給食実施状況等調査」によると、学校給食費の平均月額は公立小4477円、公立中5121円となっています。この金額を統計を元にして独自に1食分に換算してみると、公立小で約250円、公立中で約300円となります。2023年12月現在は、物価や光熱費の上昇で、この金額より多少上がっていると思われますが、いかに毎日の給食が格安で提供されているのかが分かり、頭が下がります。

学校給食費は自己負担が原則ですが、公費を投入して無償化している自治体が増加しつつあります。そうした流れを受けて政府の少子化対策の一環として、全国の小中学校で学校給食費を一律無償化することを検討し、文科省の実態調査が始まっています。

優秀賞「茨城県桜川市学校給食センター」の献立「桜川市産コシヒカリの麦ごはん/牛乳/つくば鶏のチーズタッカルビ/しらすと県産野菜のナムル/キングポークとトマトの卵スープ/イバラキング」(全国学校給食甲子園事務局提供)

1889(明治22年)年、山形県で始まったとされる学校給食の歴史は、2024年で135年を数えます。子供の貧困や虐待は現代でも社会問題化し、栄養価に富んだ学校給食は美味しいだけにとどまらず、生命線でもあります。

世界に誇る日本の学校給食のすばらしさ、ありがたさを改めて感謝して、いただきたいものです。

文/中島幸恵

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中島幸恵
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