第100回箱根駅伝号砲!駅伝オタク編集部員が鼻息荒めにお届けする“ちょっと細かい”箱根駅伝ガイド スタート地点「東京駅周辺」のグルメ情報もあるよ

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お正月の風物詩「箱根駅伝(正式名称は、東京箱根間往復駅伝競走)」。第100回の記念大会が、いよいよ本日1月2日朝8時に号砲!そこで、駅伝オタクの編集部員が、荒めの鼻息と高すぎる熱量で、箱根駅伝の“ちょっと細かい”観戦ポイ…

お正月の風物詩「箱根駅伝(正式名称は、東京箱根間往復駅伝競走)」。第100回の記念大会が、いよいよ本日1月2日朝8時に号砲!そこで、駅伝オタクの編集部員が、荒めの鼻息と高すぎる熱量で、箱根駅伝の“ちょっと細かい”観戦ポイントやうんちくをお届けします。ついでに、スタート地点の近く「東京駅周辺」のおすすめグルメやお役立ち情報もご紹介。今年は、駒澤大学が前人未踏の二年連続の三冠(学生三大駅伝=出雲、全日本、箱根をすべて優勝すること)を狙う、注目の一戦!今年の駒澤なら絶対にやってくれると、私の期待も膨らむ一方です。書いているうちに、どんどんテンションが上がっています。悪しからず。

最新!東京駅手土産カタログ

新年のご挨拶のみならず、年間を通して、手土産を渡す機会は結構あるもの。お酒を飲む人、飲まない人、甘いものが好きな人、そうでない人…贈る相手に合わせて選べる、便利な「東京駅手土産カタログ」です。直前になって慌てないためにも、このカタログを参考に、まずは下調べから。贈る相手を想像しながら、ピッタリのものを探しましょう!

◎東京駅の手土産大調査
https://otonano-shumatsu.com/articles/347029

[スタート前から、箱根駅伝は始まっている!]
箱根駅伝も、1区、8時スタートのその瞬間から楽しむためには、下調べが重要。生中継は7時~ですが、実は、その前から直前情報の放送は始まっているのです。注目選手をおさらいし、当日エントリー変更や監督コメント、気象条件などをチェックして、今年の箱根駅伝を展望しましょう!

ちなみに今回は第100回記念大会ということで、例年より3校多い23校が参加(前回大会上位10校+予選会通過13校)。昨年10月に行われた予選会(ハーフマラソンの距離を各大学10~12人で走り、上位10人の合計タイムで争う)では、初めて全国の大学からの参加が認められましたが、残念ながら、関東以外の通過校はありませんでした。また、予選会で敗退した大学の選手で構成される「関東学生連合チーム」は編成しないことが発表されています。

座席で「居酒屋新幹線化」計画

移動中の時間も、旅の楽しみの一つ。出発とともに簡易机にお酒とつまみをセットし、移り変わる景色を車窓から眺めつつ、ゆっくり楽しむ。「おとなの週末」きっての酒好きスタッフたちが、自分流の「居酒屋新幹線」の楽しみ方を紹介します。旅の出だしが好調なら、きっとその後も楽しめること間違いなし!

◎「おとなの週末」酒好きスタッフが本気で考えた「新幹線ではこう飲む!」
https://otonano-shumatsu.com/articles/346971

[1区は展開が荒れがち…スタートから目が離せない!]
出だしが大事なのは、箱根駅伝も同じ。1区は実力もタイプも様々な選手が一斉にスタートして集団で走るので、展開の予想が難しかったりもします。けん制しすぎてジョギングのような超スローペースで始まったり、最後数キロのスパート合戦になったり。

記憶に新しいのは2022年の1区。中央大学の吉居(よしい)大和選手が4キロ手前からペースアップし、6キロ付近からは一人旅。そのまま逃げ切り、当時全10区間で最も古かった1区の区間記録を、15年ぶりに更新しました。見ていてワクワクしたなあ~。

しかも、この日のスタジオゲストは、2011年に、同じように1区序盤で抜け出し区間賞(各区間で、その年最も速いタイムで走った選手に贈られる賞)を獲得した、大迫傑(すぐる)選手(早稲田大学出身)。激アツだったなあ~。ちなみに、破られる前の1区区間記録を持っていた佐藤悠基選手(東海大学出身)は現在37歳、まだ第一線で現役を続けています。かっこよすぎる…。

新幹線での旅のお供に!東京駅の絶品駅弁

電車の旅のなくてはならないお供といえば、「駅弁」!所せましと並んだ駅弁を見れば、一気にワクワク、“旅”感アップでテンションも上がります。東京の味はもちろん、東京駅でも、地方の味のお弁当が買える時代。好みの一折を探しましょう!

◎すべて改札内で買える!東京駅の駅弁
https://otonano-shumatsu.com/articles/346859

[私の永遠のヒーロー!早稲田大学の大エース・竹澤健介選手]
箱根駅伝で「テンションが上がる」といえば、何と言ってもエース区間の2区。子供の頃、大学ののぼりがひしめき合う横浜駅前を疾走する、早稲田大学・竹澤健介選手の姿に釘付けに。それまで、なんとなく見ていただけだった箱根駅伝に、ドハマりするきっかけになった選手です。いま当時の映像を見返しても、なんとも軽やかで美しい走り…惚れ惚れします。

大学2年生(2007年)で世界陸上、大学3年生だった2008年には北京五輪にも出場し、押しも押されもせぬトップランナーだった竹澤選手。故障を抱えながらも7人抜きした2008年と、区間記録を樹立した2009年(どちらも3区)も忘れられないなあ…。2017年に現役を引退、今は、大阪にある摂南大学陸上部でヘッドコーチを務められています。

偶然にも、竹澤選手と同じ早稲田大学に進学した私。在学中、当時住友電工に所属して競技を続けていた竹澤選手に、一度だけインタビューをしたことがあるのです…!

競走部関係者でもなければ学生新聞の記者でもなかったのですが、授業で雑誌を作ることになった際、「竹澤選手のインタビュー記事を書きたいな」と思い、突然、住友電工の広報に連絡するという…いま思うと無謀かつ失礼極まりない私のぶしつけなお願いを、快く受けてくださった竹澤選手。その時に聞いたお話といただいたサインは、いまだに宝物です。竹澤選手、お忙しい中、本っっっ当にありがとうございました(感涙)。

ニュースポット『マルチカ』の激推し3軒

2023年4月にオープンした、注目のニュースポット『マルチカ』。東京駅で、丸ノ内線から新幹線へ乗り換える際に便利です!魅力的な20軒の中から、「おとなの週末」激推しの3軒をご紹介します。

◎注目のニュースポット『マルチカ』のオススメ3軒
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[復路・3日も朝から見逃せない!]
箱根駅伝で「ニュー」ヒーローが誕生する区間といえば、エース区間2区でも山登り5区でもなく、実は復路スタートである山下りの6区、というのが私の持論。

復路には「往路ゴール時点で先頭と10分以上差がついたチームは、先頭スタートから10分後に一斉にスタートする」というルールがあるため、一斉スタートしたチームは、走っていくにつれ、見た目の順位と実際の順位がごちゃごちゃに。順位の入れ替わりがわかりにくくなる上に、見ている方も、上位争いに注目しがちです。

そうこうしているうちに、実は後ろからとんでもないペースで駆け下ってきている選手がいて、襷渡しの時に「えっこんなに前まで来てたの!?」と驚かされたりするのです。

ワゴン販売なき今、必見!東京駅、新幹線乗車前の救世主たち

何かとバタバタしがちな、新幹線乗車前の時間。長旅なので、食べ物や飲み物の準備は必須!でも時間がない!そんな時に助かる、改札至近の売店や、ホームの自販機事情などを詳細にレポートします。車内のワゴン販売がなくなった今、要チェックです!

◎東京駅での新幹線乗車前に要チェック!改札内で揃う食べ物・飲み物
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[隠れた要チェックポイント!「50mの箱根駅伝」]
箱根駅伝の隠れた「要チェックポイント」といえば、仲間が一瞬だけ並走して渡す給水。選手が、出走が叶わなかった部員を給水係に指名することも多く、その並走可能距離から「50mの箱根駅伝」と呼ばれることも。何かとドラマがありがちなので、要チェック!

ちなみに珍しいところだと、2013年の3区で、早稲田大学・大迫傑選手への給水に、同大学で前年のロンドン五輪やり投げ代表・ディーン元気選手が登場。陸上ファンを驚かせました。

自分流で楽しめる!東京ミッドタウン八重洲「ヤエパブ」が楽しすぎる

東京ミッドタウン八重洲2階、通称「ヤエパブ」。全席フリーで、エリア内のお店から、好きな料理やお酒を自由に注文できるのです!カフェに居酒屋、スイーツまで、様々なジャンルのお店が集まるエリアで、自分流の楽しみ方を見つけましょう!

17時からはモバイルオーダーが可能なお店もあり、さらに使い勝手よし。取材時点(2023年11月)でモバイルオーダーが可能だった4軒のおすすめグルメをご紹介します。

◎東京ミッドタウン八重洲「ヤエパブ」のオススメ
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[オタク流・箱根駅伝の楽しみ方]
箱根駅伝の「私流の楽しみ方」は、各区間終了後に行われる、区間賞獲得選手のインタビューを必ず見ること。「どこでスパートをかけるか決めていたのか」といった裏話を聞けるだけでなく、満面の笑みだったり、緊張が隠しきれていなかったり、実に落ち着いた受け答えができていたり、選手の素顔が垣間見えるのもポイント。緊迫するレースが続く中で、癒しのひと時です。

駅伝で区間賞を何度も獲得している選手や、大きな大会への出場経験が豊富な選手は、やはりインタビュー慣れしているんですよね。それはそれで、安心感があって好きです。

大きな大会への出場経験が豊富、といえば、三浦龍司選手(順天堂大学)。箱根駅伝にも1年次から出場し、2021年の東京五輪では男子3000m障害で日本人初の7位入賞、この競技の日本記録保持者です。そんな三浦選手、東京五輪のレース後、記念撮影のために手にしていた巨大な日本国旗をきれいにたたんでから、インタビューエリアに登ってきたのです。その落ち着きと礼儀正しさに、「これがトップの振る舞いか…!」と感動しました。

三浦選手もついに4年生、ラストイヤー。主将として迎える最後の箱根でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみですね!

日本で唯一の「東京駅専門家」に聞いた!東京駅の“映える”撮り方

東京駅といえば、丸の内側にある「ドーム型の駅舎」。せっかくなら、スマホで綺麗に撮影したい!ということで、東京駅舎を撮り続けて50年のカメラマンであり、日本で唯一の東京駅研究家・佐々木直樹さんに「映える撮り方」を直撃取材。ドームを目の前で愛でられる席のあるお店もご紹介します!

◎東京駅の「映える」撮り方とは?
https://otonano-shumatsu.com/articles/293261

[“1キロ3分が目安”はもう古い!?高速化が止まらない箱根駅伝]
箱根駅伝も、1区スタート直後に東京駅舎前を通過しますが、こういった大きいランドマークを背景にすると、選手がいかに速いかが目視でわかりやすかったりします。

最近は高速化の波が止まらず、この記事を書いている2023年12月時点の1区(21.3キロ)区間記録は、1時間0分40秒(2022年、中央大学・吉居大和選手)。単純計算だと100mを約17秒、大人がママチャリをせっせと漕ぐのとほぼ同じかそれ以上の速さで、ハーフマラソンより長い距離を走り続けていることになります。

もちろんペースは一定ではないので、もっと速く走っているときもありますし、コースには上り坂も下り坂もあり、風も吹きます。すごすぎる…。

この吉居選手の記録は、1キロ平均だと約2分50秒。以前は、「1キロ3分ちょうど」というペースが、箱根ランナーにとってひとつの目安だったのですが、今では、山登りの5区を除く9区間で、区間記録から換算する1キロ平均は2分50秒台。昨年の1区を例にとると、「1キロ3分ちょうど」のペースで走った選手の区間順位は、全21チーム中下から4番目か5番目くらいでした。一体どこまで進化していくのか…!

今年の箱根駅伝やいかに!

小学5年生の1月2日、竹澤健介選手にハートを射抜かれ、駅伝にドハマリ。以降、大学受験を数日後に控えていようが家族が初売りに行こうが、トイレ以外はテレビの前から動かず箱根駅伝を観戦してきた駅伝オタクが、ファン以外からしたら「知らんがな」というような小ネタを交えてお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

今年の箱根駅伝は、出場校が例年より多いことで、10位までに与えられる「シード権=来年の箱根の出場権」争いがより熾烈になることが予想されたり、駒澤大学の二年連続三冠がかかっていたり、見どころが満載。

しかも今年は、日本陸上界のエース三浦龍司選手(順天堂大学)、怪我からの復活を遂げたキャプテン鈴木芽吹選手(駒澤大学)、二学年下の弟とともに久しぶりの総合優勝を目指す吉居大和選手(中央大学)…などなど、ラストイヤーを迎えるスター選手が多い年でもあるのです!

ちなみに1年生にも、予選会で日本人トップとなり東京農業大学を10年ぶりの箱根出場に導いた立役者、前田和摩選手というスーパールーキーが。こちらも目が離せません!

私は今年も、家族に早朝のアラームを迷惑がられつつ、観戦中の鬼気迫る様子にドン引きされつつ、熱戦を見届けるつもりです。ちなみに、もちろん元日のニューイヤー駅伝も見ます。

皆さんも、第100回記念大会を機に、箱根駅伝を「ながら見するもの」から「観戦するもの」にしていきましょう!お付き合いありがとうございました!ワクワク!

文/高谷郁未

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2024年1月号

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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