ショコラの可能性を広げるべく日数を大幅増加
三越伊勢丹のバイヤー・五藤久義さんに、「そもそも『サロショ』とは?」と聞いてみた。
「ショコラをモノとして売るだけでなく、作り手に焦点を当て、文化として伝える祭典だと考えています。
もともとチョコレートというお菓子自体は定着していましたが、 ショコラはそれとは別物であるという文化をこの20年間で根付かせたのが『サロショ』だと言えるのではないでしょうか。
栽培されたカカオがショコラティエの技によって光らせることができたものがショコラであり、それだけ作り手の思いや価値が詰まっているということへの理解が進んだと感じています」
そうした自負があるからこそ「サロショ」では、参加するシェフたちに対して、テーマの理解や素材などへのこだわりはもちろん、今感じていることやこれからが見えるような商品作りを求めている。同時にチャレンジをしてほしいと伝えているのだそう。
また、今回会期が延びたことについて、五藤さんはこう話す。
「『サロショ』への期待値が上がっているなかで、入りたくても入れないというお声をいただくことが年々、多くなってきています。
かつ、さまざまなところがバレンタインの催事を行っている中で、これまで通りですと差別化を図ることが難しくなっているという側面もあります。
『サロショ』として、価値を提供していくほうがショコラティエもやりたいことができますし、より多様な見せ方ができると考えました。それらを提示するためには、これまでと同じ日数では足りなかったんです。
会場では、実演やイートインも多数行う予定で、それぞれの強みを活かしたラインナップを取り揃えています」
オンラインでの販売も毎年大盛況
会場に足を運ぶのが難しくてもご安心を。オンラインの販売もある。
一般会期は1月8日(月・祝)10時~2月2日(金)18時。配達期間は2月11日(日・祝)~2月14日(水)を選択できる(時間指定は不可)予定だ。※数に限りがあるため、売り切れの場合あり。特定日に注文が集中した場合は、届け日の指定が不可になる可能性もあります。
ただし、こちらもあまりに人気のため、販売開始時間になる前にオンライン上での仮想待合室がオープンする。午前10時の販売開始後は、ランダム抽選による順番待ち画面に割り当てられるようになっている。
次回は、伊勢丹新宿店で開催される「サロショ」の各パートについて、詳しくご紹介する。お楽しみに!
■『伊勢丹新宿店』本館6階 催物場
[住所]東京都新宿区新宿3-14-1
[営業時間]10時~20時
※2024年2月2日(金)はイベント開催のため全館休業
取材・撮影/市村幸妙